どんなに忙しくても睡眠にはこだわろう

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どんなに忙しくても睡眠にはこだわろう
 
私たちが感じている疲れの正体はじつは脳の疲れで、全身に指令を与えている脳が疲れるとさまざまな病気につながるというものでした。
睡眠は、その大事な脳の疲労を掃除してくれます
 
ホテルのベッドがいつもピシッときれいに整っているのは、チェックアウトした後にメイドさんがベッドメイキングしてくれているから。
同じように脳のクリーニングが行われるのが、寝ている時間なのです。
 
ところが、日本人の睡眠時間はどんどん短くなっています。
 
いくつかの企業の産業医もやっているのですが、健診で「何時間くらい寝ていますか?」と聞くと、「4時間」「5時間」という答えが返ってくることの多いこと。
統計上は日本人の平均睡眠時間は8時間弱ですが、産業医として聞いてみると、「7時間」「8時間」と答える人はほとんどいません。
 
 睡眠に関する研究では、共通して7~8時間がいちばん長生きするという結果が出ています。
4時間、5時間というのは明らかに睡眠不足です。
 
「私はショートスリーパーなので大丈夫です」と言う人もいますが、1日4時間の睡眠でもまったく問題ないという真のショートスリーパーはほとんどいません。
体内時計が乱れて短時間睡眠になってしまっているか、寝ていないようで実際は昼寝などで睡眠をとっているかです。
「3時間は勤勉、4時間は普通、5時間は怠惰」と語ったといわれているナポレオンも、じっさいは昼寝を2,3時間していたという説もあります。
 
 ここまで睡眠の「量」の話をしましたが、もうひとつ大事なのが「質」です。
 
 仕事上、どうしても十分な睡眠時間を確保できない人もいるでしょう。
そういう人はぜひ、睡眠の質にこだわってほしいと思います。
 
 睡眠には、「浅い眠り」と「深い眠り」の2種類があり、睡眠中、2種類の眠りが交互に繰り返されています。
 
 浅い眠りは、正式には「レム睡眠」と言い、体は深く眠っているのに脳は活発に動いている状態です。
夢を見たりトイレに立ったりするのは、この時間帯。
ちなみに、金縛りにあうのも浅い眠りであるレム睡眠の間です。
 
 一方、深い眠りは「ノンレム睡眠」と言い、脳も体もぐっすり休んでいる状態。
成長ホルモンが分泌されるのはこの時間帯です。
 
 浅い眠りと深い眠りは2つでワンセットになっていて、だいたい90分周期で繰り返されます。
眠りに入るとまず深い眠りであるノンレム睡眠が訪れるのですが、この最初のノンレム睡眠が最も深い眠りです。
次に訪れる最初のレム睡眠は5分程度で、2回目は10分程度、朝方になると30分程度と、レム睡眠が長くなっていきます。
 
質の良い睡眠は、まず、入眠してすぐにスーッと深い眠りに入っていけるかが大事。
そして、ちゃんと深い眠りには入れれば、その次に浅い眠りが訪れやすく、深い眠りと浅い眠りが交互にくる健康的なパターンが得られます。
深い眠りさえ得られればぐっすりと気持ちよく寝られそうに思うかもしれませんが、浅い眠りもなければ満足のいく睡眠にはなりません。
起きたときにスッキリしないのです。
 
つまり、質という点では、「就寝直後に深いノンレム睡眠に入っていけるか」と「ノンレム睡眠レム睡眠が交互に訪れるか」の2つが大事なポイントです。
 
理想は、浅い眠りと深い眠りのセットを5回ほど繰り返す「90分×5=7.5時間」の睡眠ですが、質さえ良ければ3セット4時間半の睡眠でもある程度スッキリとした目覚めが得られると思います。
 
睡眠というと、睡眠時間ばかりが注目されがちですが、質も大事ということは覚えておいてください。
忙しくて睡眠時間が取れない人は、ぜひ質のほうを大事にしてください。
 
ちなみに医者という職業は、昔から短命だと言われています。
理由は、当直業務があり、睡眠が不足しがちで、しかも分断されるから。
つまり、量も質も悪くなりやすいのです。
 
夜間休日問わず往診に対応しているような患者さん想いの医者ほど、睡眠が悪くなりがちです。
逆に、不親切な医者ほど、患者さんは不幸になっても、家庭円満で、本人も長生きするかもしれません。
「90歳まで元気で生きる人の7つの習慣 より」
 
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生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
 
最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、眠ったりできなくなります。
昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねませんそこで、試してみたいのがビタミンB12です。
大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみてはいかがでしょう。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
ビタミンB12は、悪性貧血のみならず神経や免疫系にも効果があることが明らかになり、高齢者のうつや認知症の予防等に利用されています。
高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。
 
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