頭も呼吸している!

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頭も呼吸している!
 
人の身体は水分(体液)が60%を占め、身体内を流れています。
その体液には、血液やリンパ液があることは知られていることですが、「CSF(脳脊髄液)」もまた体液です。
 
一般の人には耳慣れないCSF(脳脊髄液)は、私たちの体質や体調に深く関わっていて、脳の中心部、自律神経の中枢部分の脳質とよばれる場所で血液からつくられます。
 
脳に潤いを与え、脳質から神経が入っている管の中を通り、脊髄や神経にも潤いを与え、身体全体へと流れていきます。
そして、内臓や筋肉、骨といったすべての末端器官で吸収されます。
 
脳でCSF(脳脊髄液)がつくられ、それを全身へ巡らすために排出することを繰り返しているのですが、それにともなって頭は膨らんだり、縮んだりすることを繰り返しているのです。
 
これが「脳呼吸」です。
 
1分間に約15回、頭が膨らんだり縮んだりしているのです。
 
呼吸と言われた時に最初にイメージする肺呼吸では、息を吸うと身体全体が膨らみます。
そして息を吐くと身体全体が縮みます。
これは1分間に16~18回ほど行なわれることが多いのですが、本来であれば頭蓋骨の動きと同じ15回となるはずです。
 
これには、体調の良し悪しが深く関わっています。
体調が悪いと呼吸数が増えます。
身体の状態が健康な状態、つまり体液の循環が良くなれば良くなるほど、肺呼吸の回数も脳呼吸と同じ15回に近づきます。
 
この脳呼吸とCSF(脳脊髄液)の循環は連動しているのです。
 
CSF(脳脊髄液)がつくられると頭が膨らむ
・CSF(脳脊髄液)が脳から排出されると頭が縮む
 
このことからわかるように、CSF(脳脊髄液)は脳呼吸の原動力になっています。
この脳呼吸を「第一次呼吸」、肺呼吸を「第二次呼吸」と呼びます。
 
この呼吸の連動によって、身体という袋全体が膨らんだり縮んだりする圧力変化が、血液など全体の水分の移動に役立っているのです。
 「「脳の呼吸」を整えればあなたの全身はよみがえる! より」
 
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脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。
ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。
 
記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。
その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。
 
脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。
 
アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。
同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。
通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。
 
レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。
とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。
血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。
これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。
そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。
なお、レシチンアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。
 
また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB12について?
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