得体の知れない不調は、成長ホルモンが減っているから?

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得体の知れない不調は、成長ホルモンが減っているから?
体のメンテナンスをするホルモン
 
アンチエイジング関連のホルモンにはいくつかありますが、中でも強く関わるのが成長ホルモンとメラトニンです。
最初にその詳細を説明しておきましょう。
 
まず成長ホルモンですが、これは「体を成長させるホルモン」です。
 
全身の代謝を助け、細胞間のアミノ酸の受け渡しを促進、アミノ酸の取り込みや同化を補助します。
 
研究によって脳の下垂体が成長に関わっていると判明してから、成長ホルモンに関する研究は世界中で推進されましたが、成長ホルモンの分泌のピークは20歳のころです。
40歳のころだとピークの半分となり、60歳のころだとピークの4分の1となります。
 
ただし、私たちは年をとっても成長ホルモンとのご縁は切れません。
 
成長しなくなったらお役ご免というわけではなくて、さまざまな体のメンテナンスで成長ホルモンが不可欠というわけです。
昼間の活動で傷ついた細胞を補修したり、新陳代謝をサポートしたり、そういう働きを制御するのが成長ホルモンです。
 
ここで、成長ホルモンの働きをまとめてみましょう。
ご覧のように、とても多くの重要な働きを担っています。
 
1 内臓・器官をつくる。それらを修復・回復する
2 新しい皮膚をつくる
3 筋肉をつくる。それらを修復・増強する
4 骨をつくる。それらを修復・増強する
5 免疫力を強化する
6 脳や視力の働きをよくする
7 コレステロールを低下させる
 
40代、50代、60代になると、次第に「得体のしれない不調」に悩む方も増えますが、これは成長ホルモンの分泌量が減ることで、傷ついた細胞を十分に修復できないことから発生する不調のこともあります。
 
疲れがなかなかとれない、体力が急激に衰える、何かしら老化現象として感じてしまうような症状にも、成長ホルモンの減少が関与している可能性があります。
 
とくに、成長ホルモンが不足すると、肌のターンオーバー(生まれ変わり=新陳代謝)率も低下するので、美容という観点でもよくないことになります。
 
40代から50代くらいにかけて、肌がたるんだり、くすんだり、幅広い意味で肌が老化しますが、少なからず成長ホルモンが関与しています。
 
私たちはよく「あの人は、年の割りに若い」あるいは、「年の割りに老けている」という言い方をしますが、これは減り始めたホルモンを、「最大限引き出せるような生活習慣」をしている人と、減り始めたホルモンを「さらに減らす生活習慣」をしている人の「違い」と言っても過言ではありません。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について?
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