成長ホルモンの分泌をアップする秘訣

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成長ホルモンの分泌をアップする秘訣
 
中高年層で、肌以外にも、さらに人によって差がついてしまうのが「睡眠の質」です。
 
睡眠の質が絶対的に下がると、さまざまなホルモンの力が低下してしまい、また、ホルモンの力の低下が睡眠の質を下げてしまいます。
 
たいていは睡眠ホルモンであるメラトニンの低下とともに、40代の中盤から50代くらいにかけて入眠しにくくなったり、睡眠が徐々に浅くなったりします。
加齢とともにもっとも深いノンレム睡眠、そして浅いレム睡眠とも短くなっていきます。
また、夜中に目が覚めて、トイレに行く回数が増えます。
 
これには、「抗利尿ホルモン(バソプレッシン)」が関係します
 
このホルモンはおしっこを生み出す働きを抑制するホルモンです。
ある程度の年齢までは十分に分泌されますが、年齢が上になると分泌量が減り、50代くらいになるとかなり低下します。
 
すると利尿作用を制御できなくなりますので、トイレに行きたくなり、眠り自体も浅くなる原因となります。
 
では、子どもとは違って、成長ホルモンが減った大人でも、睡眠の質を上げれば、成長ホルモンの分泌をアップすることができるのでしょうか?
 
残念ながら、大人の場合、減ってしまった睡眠中のホルモンを劇的に増やすことはできません。
 
しかし、睡眠中以外にも成長ホルモンの分泌をアップさせる秘訣はあります。
 
1 適度な空腹を感じること(空腹時発生)
2 適度なストレスを感じること(ストレス時発生)
3 適度な運動をすること(運動時発生)
 
ぜひ覚えておいていただきたいのですが、これが成長ホルモンを増やす「適度三ヵ条」です。
 
満腹状態が続くと成長ホルモンは分泌されませんが、適度に空腹になると、成長ホルモンの分泌が促されます。
通常、食事をして3~4時間で消化されるため、その後が空腹タイムになります。
空腹時間が長すぎても逆にストレスになるので、食事と食事の間を5時間程度あけるのが理想です。
 
そのためにも、
 
1 間食は「控える」こと
2 規則正しく「三食を摂取する」こと
3 お腹を「鳴らす」こと
 
この三つを、きっちりと守ってください。
 
また、「適度三ヵ条」の2の「ストレス」にもさまざまありますが、心の底から不安、怒り、危険を感じるような高いレベルのものはよくないですが、心地よい疲労感を感じることができるレベルなら、その状況を「適度に修復しよう」と成長ホルモンの分泌が促進されます。
 
そのためにも、仕事や趣味で何らかの目標を設定して熱中しましょう。
 
そして生活のメリハリをつけることが大切です。
 
適度な運動は、もちろん筋肉を使いますが、その時、適度に細胞が傷つきます。
すると、これもストレスの時と同様に、成長ホルモンの分泌が促進されるというわけです。
 
その効果を高めるためにも、有酸素運動無酸素運動を組み合わせることが大切です。
 
そして、もう一つ重要なことは、年齢とともに減ってしまった成長ホルモンの分泌を、それ以上減らさないことです。
 
ハーバード大学の睡眠医学研究室などの研究結果で、夜11時から朝7時くらいの時間帯にしっかり睡眠をとると、睡眠中にもっとも成長ホルモンの分泌が高くなることがわかっています。
 
シフトワーカーの方など、なかなかその時間帯に眠ることが難しいかもしれませんが、可能なかたはできるだけ、その時間帯に眠るようにすることが、その年齢の時に出せる成長ホルモンをしっかり分泌させるコツと言えます。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
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自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
そして、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
ビタミンB12について?
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