リーダーシップと決断力を左右するホルモン
年齢を重ねるとホルモン全体の分泌が低下します。
ホルモンの種類にもよりますが、10代にたくさん出て、20代から30代に低下して、40代くらいからググッと減り始め、50代から60代はピーク時の4分の1くらいにまで減ってしまうイメージです。
男性のもつテストステロンも、当然ながら年齢とともに減少していきます。
テストステロンは10代後半から20代前半まで分泌量がピークとなります。
この時期に、身長が伸び筋肉がつき、声変わりが起きて男性特有の性徴が完成するわけです。
その後、ゆるやかに減少に転じ、50代ではピーク時の半分くらいにまで減ります。
40代になると、男性は仕事や家庭においてそれまでなかったようなさまざまなストレスを経験しますが、これもテストステロンが減少する理由だと考えられています。
テストステロンを含むアンドロゲン全体の作用としては、攻撃的、闘争的になるという特徴があります。
筋肉がついて男性らしくなるといった体をつくる側面以外にも、精神構造という面で男性には女性以上に強い攻撃性があります。
そういう特徴がこういうホルモンでつくられますから、アンドロゲンが減るということはメンタル的には柔らかくなるものの、中にはそれが進んでうつ的な状態になってしまう側面もあるのです。
アンドロゲンは論理思想、決断力などを司るとも言われます。
アンドロゲンが十分に分泌されている人は、集団でもリーダーシップがとれる、みなを引っ張れる性格です。
アグレッシブな感じです。
アンドロゲンが減ると、積極的にみなを牽引する能力が低下するので、それまで何でもバシッと決めていた人が決められなくなる、論理的に考えることが億劫になる、逆にやわらかく考えるべきところでやたらと頑固になるなど、それまでの性格が一変することがあります。
よく怒鳴っていた上司が丸くなり、とても行動的だった人が年齢とともに穏やかになったりするのは、ホルモンの変化のせいかもしれません。
男性全体の心理に共通することですが、男性性の特徴でもある攻撃性や論理性といった、いわば「男性の優位性」をもたらしていた性質がなくなることによる心理的な恐れ、あるいはいらだちというのが、日常生活におけるイライラや不快感、抑うつという症状に結びつくこともあります。
もちろん、アンドロゲンの現象という生理的な出来事を生活上、十分にカバーしてイキイキとした人生を送る中高年男性も、世の中にはたくさんいます。
そこには本人が持つポジティブな気質・性格が影響している場合もあるし、奥さんや家族などがつくる家庭環境の影響もあります。
アンドロゲンが減少するという背景だけが、急激に落ち込む、クヨクヨする、決められなくなる、無性にイライラする理由ではないのです。
ちなみに、アンドロゲンを増やすには、ネギ(長ネギ、たまねぎ)、にんにく、生姜、ニラ、レバー、牡蠣、大豆、味噌、鶏肉、納豆、キャベツ、チーズ、ウナギなどの食材をとることが必要です。
生活スタイルを整え、体内時計を整えた上で、食事にも少し気を遣うことで、減りつつあるアンドロゲンの影響を減らすことができるのです。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
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この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
ビタミンB12について?
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