男性にも更年期障害がある

イメージ 1
男性にも更年期障害がある
 
まずここでお伝えしたいのは「不調の背景にはさまざまな要因がある」ということです。
 
生物の生理的な原理としてのアンドロゲンや女性ホルモンの減少は避けようがない部分がありますが、だからといってそれで諦めるのではなく、そのような状況だからこそ、改めてやる気の減退やイライラの背景を知ることが大切です。
 
同時にホルモン全体のバランスの重要性を知り、そこに影響する生活習慣を見直すのです。
事実を知った上で対策を講じることで、不安や心配が減ります。
 
また、的確な生活習慣の見直しを実践すれば生活の質が向上し、大なり小なり、不調の改善を実感できるようになります。
 
女性の場合は閉経があります。
閉経は更年期障害の主たる原因であり、それはエストロゲンの著しい欠乏で生じます。
その時期の前後でホットフラッシュ(ほてり)、多汗、耳鳴り、頭痛、肩こり、著しい疲労感など、さまざまな変化が見られます。
 
一方男性の場合、アンドロゲンの主要ホルモンであるテストステロンは、30代、40代、50代は減少の度合いが、比較的なだらかです。
このため、それが原因で急激に何らかの症状を実感することはありません。
 
長期的には、アンドロゲンの分泌が低下することで、脳にある海馬などの神経細胞の減少につながるとも言われます。
これは認知症につながる可能性があり、外からかかる多様なストレスに対する耐性を下げることにもなります。
 
ただし、テストステロンが少しずつ減少しても劇的な変化はなく、あくまでもなだらかなのです。
身体上の変化が劇的な形として起こりにくく、「自覚しにくい」というわけです。
ここが厄介な部分です。
いきなり意欲が減退したように見えたりしますが、じつは体内で少しずつ進行していたというわけです。
 
つまり、劇的な変化はないにしても、女性と同様に男性にも更年期障害があるのです。
 
男性の場合、その主な原因はテストステロンの減少ですが、そこに深く関わっていると考えられるのがさまざまな「ストレス」です
 
年齢的に見ると、職場では役職者、あるいは経営者という責任を背負わされる立場になりますし、家庭でもさまざまな問題に直面します。
複雑なストレスを受ける一方、年齢と共にアンドロゲンが減少しますから、それに伴ってストレスへの耐性が低下します。
 
これによって、ストレスの影響を受けやすくなるわけですが、そのことで多くのホルモン・バランスの低下を招くという悪循環が起きます。
 
これが男性の更年期障害を招く「ストーリー」です。
「ホルモンを活かせば、一生老化しない より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
 
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!