貴重な栄養素は逃さない!

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貴重な栄養素は逃さない!
 
ファイトケミカルは加熱調理がおすすめ。
 
栄養素によって、生のほうがよりよいもの、加熱したほうがよりよいものがあります。
ここでのポイントは、「ファイトケミカルをより効果的に摂るには」です。
ファイトケミカルは、かたい細胞壁に囲まれた細胞膜や細胞のなかに入っています。
生のまま食べると、体内でも分解されずに、細胞膜や細胞に入ったまま排出されてしまうことがあります。
そのため、おすすめは生野菜よりも温野菜
ファイトケミカルは熱に強いので、加熱して細胞壁を壊してから食べるほうが、ファイトケミカルの持つ抗酸化作用をより効果的にいただくことができます。
 
ちなみに、ブロックリーやカリフラワー、芽キャベツ、キャベツなどに多く含まれるビタミンCは、水に溶けやすく熱に弱い栄養素。
茹でたり、水につけたりするときには、手短かにしましょう。
 
■緑黄色野菜に多いβカロテンは、油と一緒に摂るのがおすすめ。
 
βカロテンは、色鮮やかな野菜に多く含まれるファイトケミカルです。
体内で、一部はビタミンAに変換され、皮膚や粘膜、目の健康の維持に働きます。
 
βカロテンの特徴は、油と一緒に摂ると体内での吸収率がアップするということ。
だから、茹でるよりも、油で炒めたほうが、吸収率が上がります。
お浸しや生のサラダも美味しいですが、炒めたり、茹でたあとにドレッシングやオメガ3系の油、オリーブオイルをかけて食べたほうが、βカロテンの吸収率が上がって、抗酸化力がアップします。
ちなみにゴマ和えは、ゴマに脂質がたっぷり入っているので、OKです。
 
■にんにくはすりおろすのがいちばん効果的。先に用意しておこう。
 
「にんにく」といえば、1990年にアメリカの国立がん研究所が発表した「デザイナーフーズ・ピラミッド」という、がんの予防効果が高い食べ物の一覧でも、トップに位置づけられた食べ物として有名です。
にんにくの何がそんなにすごいのかというと、注目すべきは「アリシン」です。
あの独特な臭い成分の正体がアリシンで、強い抗酸化作用を持っています。
このアリシンは、「アリイン」という成分が傷つけられて分解されることでつくられます。
たしかに、にんにくを切ると臭いを放ちますね。
それは、切ることでアリシンがつくられるからです。
細かく刻めば刻むほど、アリシンは増えます。
ですから、いちばんアリシンが増えるのは「すりおろす」こと。
次が「みじん切り」です。
さらに言えば、すりおろしたり刻んだりしたあと、しばらく置いて空気にさらすと、さらにアリシンが増えて効果が高まります。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
 
 現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。
末梢神経(手・足)の不調はもちろん、中枢神経(脳・脊髄)の機能低下にも有効であることが明らかになっています。
 
ビタミンB12について?
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