筋肉からも「炎症を抑える物質」が出ている!?

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筋肉からも「炎症を抑える物質」が出ている!?
 
火傷やねんざ、インフルエンザなど、急性炎症のときに、病院に行くと「安静にしてください」と言われますよね。
急性炎症のときに体を動かすと、さらに症状が強く出ることがあるので、運動はNG。
でも、慢性炎症には、運動はOK!
むしろ、ウエルカムです。
体を動かすことは、いいこと尽くしなのです。
 
まず、体をくすぶらせる大きな要因が肥満で、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回っていることが脂肪という蓄えをつくる原因なのですから、体を動かして“蓄え”を減らさなければいけません
また、「ストレス」も炎症のもと
体と心は連動しているので、適度に体を動かすことはストレス発散、リラックスにもなります。
瞑想やヨガなどもいいでしょう。
 
■筋肉からも「炎症を抑える物質」が出ている!?
 
それに、脂肪組織が「アディポサイトカイン」を出して全身に働きかけているのと同じように、筋肉も「マイオサイトカイン」というものを出していることがわかってきました。
「マイオサイトカイン」がどんな働きをしているかは、いま、研究が進められているところですが、わかっていることのひとつが、炎症を抑える働きをするということ
運動をして筋肉を動かすと、このマイオサイトカインが活発に分泌されることもわかってきています。
 
さらに、血管に関して言えば、体を動かして血流がよくなると、血管のいちばん内側にある「血管内皮細胞」から「一酸化窒素(NO)」がバンバン出て、傷ついた血管を修復してくれます。
血管の老化(動脈硬化)は、血管内皮細胞が傷ついて、そこで炎症が起こることがはじまりです。
血管内皮細胞が傷つくと、NOの分泌量が減って、ますます血管内皮細胞が傷つきやすくなるという悪循環に。
この悪循環を断ち切るには、血管内皮細胞にNOをバンバン出してもらうことが欠かせません。
その手っ取り早い方法が、やっぱり運動で筋肉を動かすことなのです。
 
まとめると、運動には、
 
◎くすぶりの原因となる肥満やストレスを解消する
◎筋肉から、炎症を抑える「マイオサイトカイン」が出る
◎血流をよくして、NOを出し、血管壁の炎症を抑える
 
という効果があります。
 
ただし、こうした効果を期待するには、体に過度な負荷を与える、ハードな運動はおすすめしません。
とくにふだん運動をあまりしていない人が突然激しい運動を行なえば、かえって炎症をつくってしまう可能盛大。
脂肪を燃焼しながらも、ほっと一息つけるような、リラックス効果もある運動です。
そんなほどよい、思い立ったらすぐにできる、体内のくすぶりを“鎮火するための体操”を3つ考えました。
ダラダラと汗を流して行なうようなハードな運動ではないので、運動が苦手な人も、安心してください。
「体内の「炎症」を抑えると、病気にならない! より」
 
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
人の体の老化は20代ごろから始まります。
根本的な老化とは「血管が衰えること」です。
わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。
動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
 
近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。
ビタミンB12、葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
 
ビタミンB12について?
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