太陽の恵を忘れた現代人

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太陽の恵を忘れた現代人
 
うつ病強迫性障害パニック障害などで引きこもったり、休職を余儀なくされたり、あるいは、薬を長期間使ってもよくならない、薬が合わない、薬を心情的に使いたくない人々相談には、生活習慣を改善する方法を具体的に提案するだけです。
 
メンタルヘルスの薬は症状を一時的に軽快させるだけで、本質的ではないと思っています。
というのは、うつ病に直接関わる脳内物質セロトニンの研究を大学で20年以上やってきたので、どうすると脳内セロトニン分泌を増やし、セロトニン神経を活性化できるかを、エビデンスを基に、伝えることができるからです。
長年の研究成果と独自に体系化したセロトニン理論を基に、メンタルヘルスに問題を抱えた方に、セロトニン活性の生活指導を行うようになりました。
その結果、ストレスが原因で心が折れた場合には、きちんとセロトニン活性のリハビリを行なえば、社会復帰させられることを、多くの症例で確認するに至っています。
 
一般的に、うつ病強迫性障害の方は、治療薬として脳内のセロトニンを増やす薬(その他に睡眠薬抗不安薬も)が処方されます。
脳内のセロトニン分泌が減ってしまったことを薬で改善させようとします。
これは発症直後には当然必要です。
しかし、所詮、症状を取るだけの対症療法でしかないので、薬をやめれば、また症状がぶり返します。
本質的な回復のためには、原因を取り除かなければなりません。
直接の原因はストレスなのですが、ストレスによってセロトニン神経が折れやすくなる「背景」が必ずあります。
すなわち、セロトニン分泌を減らす日常生活が「背景」にあるのです。
もちろん、本人はそのことを知らないで生活しています。
そこに気づかせて、生活習慣を改善させ、その「背景」を除去させるのが本質的だと思って、生活指導をしています。
 
現代生活の中に、脳内物質セロトニンの分泌を減らしてしまう落とし穴が潜んでいます。
「太陽を浴びない生活」と「身体を動かさない生活」です。
この生活が、ちょっとしたストレスで心を折れやすくする「背景」となっています。
その「背景」が作られる要因は何でしょうか。
じつは、現代生活で不可欠の優れた道具です。
パソコンやスマホなのです。
現代生活はこのアイテムなしでは成り立たない。
諸刃の剣という言葉がありますが、このよく切れる道具が、心のケガを負わせる原因となっています。
 
相談に来る人のよくある生活は次のようなパターンです。
朝、出勤するときには必ずスマホを携帯。
そのスマホを歩きながら、あるいは電車の中で使用。
会社に着くと今度はパソコンの前に座り、息を詰めながら液晶画面を睨む作業を続け、昼休みもパソコンを見ながらコンビニ弁当。
午後もパソコン漬け、岐路にまたスマホ、帰宅すると、ゲームやインターネットで気晴らし、ベッドに入ってもスマホ
という人が少なからずいます。
セロトニン神経には最悪の生活なのですが、そうとは気づかずに暮らしています。
やがて、睡眠障害が表れ、朝起きられなくなり、ついに昼夜逆転生活に陥り、引きこもり、休職……。
この引きこもり生活が、さらにセロトニン分泌を減らす悪循環に陥らせます。
ここから脱するためには意識改革と生活習慣の改善が不可欠です。
 
そのポイントは地球の「自然」をリスペクトして、「自然」とともに生活する意識なのです。
「自律神経をリセットする太陽の浴び方 より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。
 
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、ビタミンB12は、葉酸をはじめとするビタミンB群、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に摂ることが望ましいとされています。
 
ビタミンB12の働き
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