“主観的幸福感”が高い人は脳も体も長生きする
“主観的幸福感”が高い人は脳も体も長生きする
「幸せな人は長生きする」ということは以前からいわれてきました。
そう聞いてなんとなく納得できる方は多いと思います。
けれども、その科学的な理由はあまり知られていないのではないでしょうか。
近年、幸福感と健康の関係について調査・研究が進められ、幸福感のある人のほうが長生きであることは、科学的にも証明されるようになってきています。
知り得る限りの調査からは、たしかに幸福感が高いと長生きできるといえそうです。
ここでいう「幸福感」とは、「主観的」幸福感のことですから、外から見て年収や地位があるから幸せであるとか、家族全員が健康だから幸せとかいうことではありません。
ささやかでも自分自身が「幸せだ」と感じていることが大事なポイントです。
主観的幸福感が高いと長生きになるのはなぜかというと、大きくはストレスレベルが低くなるからと考えられます。
ストレスレベルが低いと、心身をリラックスさせる副交感神経が働くようになり、それによって免疫系が活性化して感染症やガンを防いでくれたり、動脈硬化のリスクを下げて血管性の病気を防いでくれるようになります。
日頃から主観的幸福感の高い人は、認知症の発症リスクが低くなることを明らかにした調査も出ています。
2016年に国立長寿医療研究センターが発表したもので、幸福感や満足感と認知症との関係性を疫学データで示し、話題を呼びました。
2003年に、愛知県内の6つの自治体に住む65歳以上の人たちに、幸福度を尋ねる調査を実施し、回答があった約1万4000名の人を4年間にわたって追跡調査したものです。
アンケート調査では「普段は気分がよいか」「自分は幸せなほうだと思うか」など、5項目で前向きな感情を尋ねました。
また5項目すべてに「はい」と回答した人は、5項目すべてに「いいえ」と回答した人と比べ、認知症のリスクが男性で50パーセント、女性で70パーセントも減っていました。
質問に「はい」と答える数がひとつ増えるごとに、リスクは13~21パーセント減少することも明らかとなりました。
日々の生活の中で幸せを感じたり、楽しいやうれしいと感じたりすることの大切さが、この調査からもうかがえます。
幸せな気持ちをたくさんもてることは、脳をストレスから守り、なおかつドーパミンなどの働きが増えて、脳を元気にしてくれるのです。
主観的幸福感は、自分の考え方や心のもちようを変えることで増えていきます。
たとえば、よく通る道の景色に意識を向けて、自然の移り変わりを五感で感じてみるだけでも幸せを感じることはできるでしょう。
何歳になっても「夢」をもつ
自分の主観的幸福感を高めるための方法のひとつとして、いくつになっても夢をもとうと考えています。
いまがんばっているのは将来の夢のための通過点だと思えば、少々のストレスにもピクともしません。
「いまさら夢なんて」と思われる場合は、家族の健康を願う、とかそのようなちょっとしたことでも何でもよいかもしれませんね。
憂うつになったときには、好きなことをして、夢を思い浮かべて、幸せな気持ちになる、人といっしよに何かをして前向きな気持ちを高める、そのようなことも満足感や幸福感を高めてくれるはずです。
「らくらく認知症予防法 生涯健康脳になるコツを教えます! より」
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それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?
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