「冷え性」は、疲労蓄積の証拠
●無自覚に進む疲労
疲れというのは、肌にダイレクトに現れます。くすみや乾燥など、肌が疲労のサインを出している段階では、それほど疲れを自覚していないことがほとんどです。
これを放置すると、しだいに体も疲れを感じ、心身の病にもつながっていく可能性は高くなります。
クマというのは、毛細血管の流れが悪くなって、皮膚が低酸素状態になることから起こります。
目の周りは毛細血管が多く、また皮膚が薄いためクマがすぐできてしまうのですが、これが疲れている自覚もないのに出てきたら“ホルモンタンク”の枯渇を疑いましょう。
●冷たい肌が示す血流の悪循環
もう1つ、チェックポイントとして、「肌が冷たくなる」ということもあります。
“ホルモンタンク”の枯渇で「毛細血管が収縮する」ということは、ようするに血のめぐりが悪くなることと同じ。
すると酸素や栄養が隅々までいかなくなるので、体温が低下してきます。
したがって肌に触ったとき、「冷たい」という感触が起こるようになります。
そのまま、放っておくと、代謝に関わる他のホルモンにまで影響が出始めます。
これが適切に分泌されているうちは身体の代謝が高まり、体温は平常に保たれます。
この甲状腺ホルモンの分泌を支配しているのは、脳。
結果として、身体の代謝も落ち、体温が下がって、肌が冷たくなります。
このような負のサイクルにはまってしまいます。
「疲れ」というのは、このように体の隅にまで作用するくらい、影響が大きいのです。
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
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副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
ビタミンB12について?
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