“ホルモンタンク”枯渇が毛細血管を曲げる
疲れというのは、肌にダイレクトに現れます。
一方で“ホルモンタンク”の貯蔵量をしっかりと維持し、疲労と無縁の生活をしていれば、生活だけでなく肌にハリが生まれ、年齢よりずっと若く見えるようになります。
肌の色つやは、医学の世界では「血色」という言葉でよく言われています。
血色がいい状態といいのは、毛細血管がしっかり開いていて、血液の流れがいい状態です。
ところが疲労がたまってくると、老廃物が血液の中に多くなり、真っすぐの毛細血管が曲がったりしてくるのです。
これはBスキャンという専門機器で毛細血管を肌の上から検査するだけで、すぐにわかります。
毛細血管が曲がってくると、血管は一部分が太くなったり、また逆に一部細くなったりと、大きく蛇行するようになります。
すると、血液が滞りやすくなり、次第に血管も茶色く変色してきます。
最終的には、皮膚をつくる細胞の1つひとつに、血液を通して運ばれる酸素や栄養が足りなくなり、やがて肌がくすんでくるわけです。
“ホルモンタンク”が足りないことは、こうした肌のサインでわかります。
●シワは日光のせいだけではない
また、余談ですが、シワというのも実は疲労によって起こります。
もちろんシワは肌の老化によって生じるものですが、その原因には日光が関係しています。
日光はもちろん身体的にも精神的にも健康に欠かせない要素ですが、肌が日光に当ると、紫外線によって活性酸素が生じます。
つまり、日光はある意味、肌へのストレスとも言えます。
増えた活性酸素を除去するのにも抗ストレスホルモンが使われます。
これが、“ホルモンタンク”がすっからかんだと、対処できなくなります。
そして、肌には活性酸素が残り、やがてシワができる。
肌の色つやが悪くなり、くすみやシワができていく……。
こんな血液循環の負のスパイラルを生み出すのが、“ホルモンタンク”の枯渇なのです。
※抗ストレスホルモン(コルチゾール)は、「副腎」という器官から血管を通し、体中に運ばれていきます。
抗ストレスホルモンの貯蔵場所、ここでは“ホルモンタンク“と呼んでいる場所も、その副腎を指しています。
「最高の疲労回復法 より」
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副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
ビタミンB12について?
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