ストレスでこんなに栄養が消費されていた!

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ストレスでこんなに栄養が消費されていた! 
 
実は、ビタミンB群を消費する生活習慣として、もっとも影響力が大きいと思われるのは、「ストレス」です。
 
ストレスがかかっているときに、どのようにビタミンB群が消費されるのか、調べた実験があります。
 
ボランティアの大学生に、難解な数学のテストを数日かけて数回おこない、その後の尿中に出てくるビタミンB1の代謝産物を調べました。
ここでいう難解なテストが、頭脳的なストレスというわけです。
 
すると、テストというストレスを与えたあとは、尿中にビタミンB1の代謝産物が増える。
それだけビタミンBが消費されたということです。
 
その結果で注目すべきは、1回のストレスでもすぐにビタミンBの消費が始まったということと、テストをやめたその翌々日になってもさらに代謝産物が増えていた、つまりそのとき、その場でストレスを受けていなくても、ビタミンBの消費が長く続くということです。
 
ですからストレスを立て続けに受けるということは、ビタミンBの消費がとめどなく続くどころか、雪だるま式に増えていくということになります。
 
職場や学校、家庭がストレスの場であれば、毎日どれだけのビタミンBが消費されているのでしょうか。
 
飲酒によるビタミンB1濃度の関係を調べたものでも、同じような結果が出ています。
 
飲酒後のビタミンB1の血中濃度を調べると、飲酒してから24時間後のエタノール血中濃度(アルコール濃度)は0%であるのに対し、ビタミンB1の血中濃度は、72時間経ったあとも、低いままだったのです。
 
どういうことかというと、アルコールは丸1日経てば抜けてしまうが、ビタミンBは3日経ったあとでももとに戻らず、飲酒前と比較して不足状態が継続しているということになります。
 
ストレスがかかっているときに大酒を飲んで解消しようという人も多いかもしれませんが、いうまでもなく飲酒によってビタミンB群は消費されてしまうから、逆効果です。
 
同様に、ストレスを感じたときに甘いものに手が伸びてしまう人も多いですが、甘いもの=糖質の代謝にもビタミンB群は使われてしまうから、これもまた逆効果ということになります。
 
ストレスがかかったと感じたときほど、食生活を注意するようにしましょう。
「うつ」は食べ物が原因だった! より」
 
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うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12、葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
腸内細菌は「葉酸」、「ビタミンB12」、「ビタミンB6」等のビタミンを産生することが知られています。
ビタミン含有食品の積極的な摂取も必要ですが、腸内環境を整え、細菌の力を最大限に借りることが本来のあるべき姿でしょう。
さらに、ビタミンB12は胃壁から分泌される因子(タンパク質)と結合して吸収されるので、胃や腸の機能も同時に整えることも重要です。
 
また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要です。
 
ビタミンB12について?
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