「コルチゾール」はストレスに対抗するホルモン

イメージ 1
コルチゾール」はストレスに対抗するホルモン 
 
コルチゾール」は、副腎皮質ホルモンの1つであり、ストレスを受けたときにストレスに対抗するために分泌されたり、炎症やアレルギーを抑えるために必要なホルモンです。
 
ストレスというと、職場での人間関係など、主に精神的なものを思い浮かべる人がほとんどでしょう。
でも、本来ストレスは、「ストレッサー」によって引き起こされる身体反応のことを指します。
 
ストレッサーとは、気温、気圧、放射線、騒音などの外的要因や、炎症、発熱、がん、高血圧などの内的要因、そしてご存知の人間関係などの心理的要因があります。
ですから、「暑い、寒い」「風邪をひいた」「低気圧が近づいている」といったこともすべて、われわれ人間はストレスだと感じています。
 
体は、どのようなストレッサーが来ても関係なく、同じようにストレスに対して反応をします。
ストレッサーがかかってきたときに分泌される一番重要なホルモンが、「コルチゾールなのです。
 
私たちにとってストレスとは本来、生存を脅かされるものでした。
ですから生命の危機を感じたときに、コルチゾールは何よりも優先されて大量に分泌されます。
ちなみに、医療機関の集中治療室で、生命の危機に瀕している患者さんには、医師はコルチゾールを大量に注射します。
 
それほどまでに重要なホルモンのため、ストレスがある環境では、プレグネノロンを出発点として合成されるほかのホルモンより優先して合成されたことになります。
すると性ホルモンのバランスが乱れ、血圧を維持するホルモンが不足するため、低血圧も起こるようになります。
ストレスがかかるとき、くらっとめまいがするのはそのためかもしれません。
 
ストレスに対する反応も、初期の段階では心身に異常はみられません。
血液中のコルチゾールの濃度を測定すると、コルチゾールをバンバン分泌しているのがわかのですが、そうやってストレスに対抗してくれているから、見かけ上は元気なのです。
しかしある一定期間を過ぎると、コルチゾールを分泌している副腎が疲れきってしまい、コルチゾールを分泌できなくなってきます。
 
そこではじめて自覚症状として、集中力が続かない、風邪を引きやすい、疲れがとれない、抑うつ感といったことが出てきます。
ストレスに対抗できなくなるのです。
 
この状態が「副腎疲労」なのです。
「うつ」は食べ物が原因だった! より」
 
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
 
副腎が疲れている人に圧倒的な足りない栄養素は、ビタミンB群になります。
 
ビタミンB群は、抗ストレスホルモンを合成するときに必要な栄養素です。
そのため、ストレスが多く抗ストレスホルモンを大量に必要とする人などは、体内のビタミンB群が不足しがちになります。
その結果、抗ストレスホルモンが十分につくれなくなり、副腎がますます疲れてしまうのです。
 
また、ビタミンB群は、体を動かすエネルギーをつくりだすためにも必要な栄養素。
私たちの体を構成している細胞には、ミトコンドリアというエネルギー生成工場があり、摂取した食べ物を燃焼させて、「ATP(アデノシン三リン酸)」というエネルギー物質をつくっています。
このATPをつくり出す過程で必要なのがビタミンB群です。
 
ビタミンB群が不足すると、ミトコンドリアATPが十分につくれなくなる。
ATPが足りなくなると、体がだるくて疲れが取れなくなったり、頭の回転が悪くなってきたりします。
 
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。
したがっていっしょにとるのが効果的です。
 
ビタミンB12について?
ちょっと使える身近な情報をお届けしています!