
「長寿ホルモン」DHEAの働き
ホルモンの合成過程でつくられるDHEDは、別名「長寿ホルモン」や「若返りホルモン」と呼ばれています。
しかし、DHEAは思春期に増加し、20歳頃をピークに減少していき、70歳でピーク時の20%にまで落ちてしまいます。
また、ストレスを感じるとコルチゾールにとられて、産生されにくくなります。
文字通り、「新しいステロイド」ということです。
脳内でどのような働きをしているかというと、NGF、BDNFなどの脳神経細胞を元気にしてくれる作用を持っている神経成長因子、神経栄養因子の発現を促進してくれます。
グルタチオンとは、3つのアミノ酸からなるトリペプチドで、解毒をしたり、体内のサビを防止したり、酸化ストレスを消す代表的な物質です。
ですから、DHEAやプレグネロン、そしてビタミンDが脳の細胞の解毒を推進し、抗酸化作用を増やしているといえるのです。
この作用はまさに脳の保護と言い換えることができるのです。
実際DHEAの数値が高い高齢者は、認知症とは無縁です。
ちなみのある番組で、90歳以上で現役で仕事をしてハツラツとしている高齢女性のDHEAの値を調べたところ、全員250μg/dl以上もありました。
この数値は、20歳くらいの女性の値と同じです。
それを聞いてびっくりして、クリニックに来ている90歳以上の女性の患者さんのDHEAを測らせてもらったことがあります。
すると驚くことに、本当にDHEAが250μg/dl以上あったのです。
その方はハツラツとしていて、80代で愛車をスポーツカーに買い換えようとして家族に止められ、ようやく車の運転をやめたような人です。
DHEAを食材から取り入れるとすれば、ヤムイモです。
ヤムイモが入手しにくければ、自然薯、とろろを食べるといいでしょう。
ストレスが高い人は、コルチゾールのほうに材料が回されてしまいますから、DHEAは合成されにくくなります。
つまり、ストレスが高い人は、長寿や若返りからは遠ざかっていくということなのです。
「「うつ」は食べ物が原因だった! より」
*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*
人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
※ちょっと使える身近な情報をお届けしています!