「肉は食べないほうがいい」はウソ? ホント?
魚を食べることは大切ですが、だからといって「肉を食べないほうがよい」というわけではありません。
90歳を超えても「好物はステーキ」とおっしゃる長寿の方は本当に多いのです。
元気に長生きするためには、肉も適度に食べたほうがいいでしょう。
血管の材料となるアミノ酸はタンパク質からつくられます。
丈夫な血管を維持するには、質のよいたんぱく質をとることが大事です。
肉にはそれが豊富に含まれています。
脂肪酸とは、脂質を構成する成分で、大きく二種類に分けられます。
牛肉や豚肉、鶏肉などの脂身、ヤシ油やパーム油に多く含まれています。
この2つは体内で合成できないので、食事での摂取が必要です。
★「オメガ3系脂肪酸」は体内で
「エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid)に合成されるので、
「EPA」とまとめて呼ばれます
★「オメガ6系脂肪酸」は体内で
「アラキドン酸(arachidonic acid)に変わるため、
「AA(エーエー)」とまとめて呼ばれます
効果は実証済み!「EPA」を多く含む魚を食べる
青魚に多く含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」には血管内皮細胞の働きを助ける作用があります。
グリーンランドの厳しい自然条件では農作物がほとんどとれず、アザラシやオットセイ、魚介類が食事の中心でした。
これらが多く含んでいたEPAに「血管事故」を防ぐ作用があるのではないかと推察され、世界各国で行われた追跡調査の結果、効果が世界的に認められたのです。
EPAを効率よく摂取するには鮮度のいい刺身がおすすめです。
焼くと少し失われますが気にするほどではありません。
フライは「血管事故」を増やすという報告があるのでおすすめできません。
缶詰も活用できます。
味つけのない水煮缶詰をまるごと使ってスープにすると、EPAを効率よくとることができます。
まぐろ、かつお、さば、さんま、鮭の水煮缶詰で油入りでないものがおすすめ。
魚が苦手な人はサプリメントで摂取することもできます。
★EPAを逃がさない!「ホイル焼き」がおすすめの調理法
調理によって変わるEPAの含有量
・生で食べるのが一番おすすめ!
・油であげた場合は約50%EPAが減少。油の悪影響も
・焼き魚は、約20%EPAが減少。煮込み料理はスープに溶け出す
・魚油を逃がさないホイル焼きなどもおすすめ
「「血管を鍛える」と超健康になる! より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
ビタミンB12について?
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