「肉は食べないほうがいい」はウソ? ホント?

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「肉は食べないほうがいい」はウソ? ホント?
 
魚を食べることは大切ですが、だからといって「肉を食べないほうがよい」というわけではありません
 
90歳を超えても「好物はステーキ」とおっしゃる長寿の方は本当に多いのです。
元気に長生きするためには、肉も適度に食べたほうがいいでしょう。
血管の材料となるアミノ酸はタンパク質からつくられます
丈夫な血管を維持するには、質のよいたんぱく質をとることが大事です。
肉にはそれが豊富に含まれています。
 
また、肉と魚をバランスよく食べるようにすると、脂肪酸」のバランスもとれます。
脂肪酸とは、脂質を構成する成分で、大きく二種類に分けられます。
 
ひとつは常温で固まる飽和脂肪酸
牛肉や豚肉、鶏肉などの脂身、ヤシ油やパーム油に多く含まれています。
 
もうひとつは常温でも固まらない不飽和脂肪酸です。
植物油や水中に棲む動物の脂がこれで、「一価不飽和脂肪酸「多価不飽和脂肪酸に分けられます。
このなかでもとくに注目されているのが、「多価不飽和脂肪酸」の「オメガ3系脂肪酸「オメガ6系脂肪酸です。
 
この2つは体内で合成できないので、食事での摂取が必要です。
 
★「オメガ3系脂肪酸は体内で
「エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acid)に合成されるので、
「EPA」とまとめて呼ばれます
★「オメガ6系脂肪酸は体内で
「アラキドン酸(arachidonic acid)に変わるため、
「AA(エーエー)」とまとめて呼ばれます
 
効果は実証済み!「EPA」を多く含む魚を食べる
 
 青魚に多く含まれる「EPA(エイコサペンタエン酸)」には血管内皮細胞の働きを助ける作用があります。
 
 1970年代、デンマーク本土では死因の34.7%を「虚血性心疾患(心筋梗塞狭心症)」が占めているのに対し、グリーランドに居住するイヌイット民族はたった5.3%という、驚きの調査結果が出ました。
 
 グリーンランドの厳しい自然条件では農作物がほとんどとれず、アザラシやオットセイ、魚介類が食事の中心でした。
これらが多く含んでいたEPAに「血管事故」を防ぐ作用があるのではないかと推察され、世界各国で行われた追跡調査の結果、効果が世界的に認められたのです。
 
 EPAを効率よく摂取するには鮮度のいい刺身がおすすめです。
焼くと少し失われますが気にするほどではありません。
フライは「血管事故」を増やすという報告があるのでおすすめできません。
缶詰も活用できます。
味つけのない水煮缶詰をまるごと使ってスープにすると、EPAを効率よくとることができます。
まぐろ、かつお、さば、さんま、鮭の水煮缶詰で油入りでないものがおすすめ。
魚が苦手な人はサプリメントで摂取することもできます。
 
★EPAを逃がさない!「ホイル焼き」がおすすめの調理法
調理によって変わるEPAの含有量
・生で食べるのが一番おすすめ!
・油であげた場合は約50%EPAが減少。油の悪影響も
・焼き魚は、約20%EPAが減少。煮込み料理はスープに溶け出す
・魚油を逃がさないホイル焼きなどもおすすめ
「「血管を鍛える」と超健康になる! より」
 
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
 
血管はアミノ酸たんぱく質コレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
 
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
 
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。
B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。
 
ビタミンB12について?
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