男性ホルモンの減少と、感情の老化

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男性ホルモンの減少と、感情の老化

 

男性ホルモンの特性である「好奇心・意欲」と「感情の老化」とは、非常に深い関係があります。

 

なぜなら、男性ホルモンが減少し、好奇心や意欲が減退すれば、何かを学ぼう、体を動かそう、人と付き合おう、楽しいことをしようという気持ちになりません。

何もかもが面倒なのが「意欲がない」状態です。

 

意欲がなければ頭も体も使いませんから、それらの機能はどんどん衰えていきます。

これが若いうちならいいのですが、シニアにとって問題は深刻です。

 

たとえば、若い人が数週間寝込んでも体調が戻れば元通りの生活ができますが、年寄りなら寝たきりになる危険性をはらんでいます。

 

また、若い人が勉強をしない場合、学力は伸びませんが、どんどんバカになることはありません。

しかし、高齢者がずっと頭を使わずにいたら、認知症のようになってしまうことが珍しくありません。

 

つまり、年を取れば取るほど、意欲をもって頭も体も使い続けなければならない、ということなのです。

 

40代ごろから前頭葉が萎縮し始め、感情の老化も始まります。

それに男性ホルモンの減少による、意欲の低下が拍車をかけると、体は元気でも喜びもときめきもない、代わり映えのしない無味乾燥な毎日が続くようになります。

 

早めにお迎えがくれば、それはそれでハッピーかもしれませんが、残念ながら今や人生100年時代に突入しているのです。

砂をかむような味気ない日々を、気が遠くなるほど繰り返さなくてはなりません。

 

そう考えると、男性ホルモンときちんと向き合おうという気持ちになるでしょう。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

ビタミンB12について?

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女性が家庭でボス化する理由

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女性が家庭でボス化する理由

 

「観光地で元気いっぱいに楽しんでいる人」と聞いたとき、皆さんはどんな人を想像しますか。

もしかして、シニア女性の姿を思い浮かべたのではないでしょうか。

 

友達同士、きゃっきゃ、ワイワイと写真を撮り合い、あちこちで土産物を買い込み、名物料理に舌鼓を打つ。

その姿は、「私たち、思いっきり人生楽しんでいます!」という声が聞こえてきそうです。

 

こうしたシニア女性が元気な理由は、「子どもの手が離れて自由時間が持てるようになったから」「夫が仕事で稼いでくれている間は遠慮がちだったけれど、定年後は家を空けやすくなったから」といった、心理的な理由で語られることが多かったかもしれませんね。

しかし、実はここにもホルモンが関係しています。

 

更年期の女性は、さまざまな体の不調のほかに、無気力や集中力の低下、うつなどの症状が出ることがあります。

しかし、更年期を過ぎるとなぜか元気になる人が多いのです。

 

閉経して女性ホルモンは減ったままなのに、なぜ元気になるのか。

そこには、驚くべき事実がありました。

 

東日本大震災のあと、さまざまな年代の男女を対象に、ホルモンバランスがどうなっているかの調査を行ないました。

以前は、加齢とともに女性は女性ホルモンが減ることで、相対的に男性ホルモンの割合が増えると考えられていたのが、そうではなく、男性ホルモンそのものが増えていることがわかったのです。

 

定年後、女性がものすごく強く、夫はすっかり尻に敷かれているようなご夫婦をたびたび見かけます。

 

その理由ですが、女性には「巣(家)を守る」という動物としての生理があり、それに男性ホルモンが増えたことで、家の中で女性がボス化したと考えても不自然ではないでしょう。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

 

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おばさん男とおじさん女

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おばさん男とおじさん女

 

「男性だと思ったのに、声を聞いたら女性でびっくりした」

「遠くから見ると、男だか女だかわからない」

「夫の後ろ姿が、たまにおばさんのように見えることがある」

 

これらは、よく耳にする「シニアあるある」です。

 

年齢を重ねるとともに、俗にいう「おばさん男」「おじさん女」が増えてきますが、これは、性ホルモンが関係しているのです。

 

ちなみに、男性は男性ホルモンだけ、女性は女性ホルモンだけが分泌されていると勘違いされがちなのですが、男性にも女性ホルモンがありますと、女性にも男性ホルモンがあります。

 

思春期には、少年は男性ホルモンが優位で、少女は女性ホルモンが優位のため、少年は男らしい体つき、少女は女らしい体つきになっています。

しかし、加齢とともに、自分の性のホルモンの分泌が減少すると、もともとある異性のホルモンが姿を表してきます。

 

具体的には、女性にひげが生えたり、体がごつくなってきたり、また、男性なのにふっくらと顔や体が丸みを帯び、中にはおっぱいが膨らんでくる人もいるのです。

 

男女ともに、自身の性のホルモンが減少することで、異性の特性を帯びてくる。

これが、おばさん男、おじさん女の正体なのです。

 

また、性ホルモンは見た目だけでなく、性格や気質といった内面的なものにも影響があります。

 

もちろん、人間は1人ひとり個性があり画一的に論じることはできませんが、大きなくくりとして男性は「動」で、活発で外交的。

女性は「静」で、内向的でおとなしい傾向があります。

 

太古の昔、男性は外敵から妻や子どもを守り、食料を得るために狩猟に出かけ、女性は、家の中を守り、子どもを産み、慈しんで育てるという役割を担ってきました。

そうした役割を果たすために、性ホルモンが作用しているのです。

 

ところが、加齢とともに自身の性のホルモンが減少することで、男性は活発さや外交的な部分が薄らぎ、気力が失せ、元気がなくなりしおれた感じになりがちなのです。

 

では、女性は年齢を重ねるとどのように変化していくのでしょう。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン活性酸素)が増えるといわれています。

また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

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それってまさか認知症?

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それってまさか認知症

 

「老齢になって一番怖い病気は?」という質問を40歳以上の人にしてみると、返ってくる答えの大多数は「認知症」です。

 

「最近人の顔と名前がぜんぜん覚えられないよ」

「俺なんか昨日の夕食が何だったかも思い出せないんだもの、心配になるよ」

 

といった中高年の会話はどこででも聞くことができますが、これらは単純なもの忘れで、認知症の心配はありません。

 

ただし、夕食に何を食べたか忘れてしまうのはセーフですが、晩ごはんを食べたこと自体を忘れていたら、ちょっと問題です。

 

年を取って前頭葉が萎縮したため、怒りっぽくなることはありますが、これと似た認知症のサインもあり、その見極めはそう簡単ではありません。

 

これだけ認知症が恐れられているのは、「認知症になると支離滅裂なことをいうようになる」「1人で夜中に歩きまわって皆に迷惑をかける」といったイメージが定着しているからでしょう。

実際、そうした症状が出ることもありますが、それがすべてではありません。

認知症が進んでも、身の回りのことは自分でできる人もたくさんいますし、朗らかに過ごしている方もたくさんいらっしゃるのです。

 

多くの人は、認知症の本当の症状や特徴を知らないために、この病気に対する恐れが増幅されているのかもしれません。

まずは冷静に情報を整理することです。

 

感情の老化は主に前頭葉の衰えによって起こりますが、認知症の多くは初期から記憶を管理する「海馬」という脳の一部が萎縮します。

 

代表的な認知症であるアルツハイマー認知症も、海馬の萎縮によって記憶の管理ができなくなることが最初の症状であるのが普通です。

 

物忘れによって頭の中が混乱し、記憶を整理することができなくなると、当然大きなストレスを抱えるようになります。

 

実は、認知症で怒りっぽくなる原因の多くはこのストレスで、ちょっとしたことで突然怒り出したり、一度怒ると手がつけられなくなったり、理性のコントロールができなくなるのです。

認知症の場合は、前頭葉の萎縮も、そうでない人より早いので、よけいそうなりがちです。

 

しかし、たとえ怒りっぽくなっても、それだけで認知症と決めつけるわけにはいきません。

単なる感情老化でも怒りのボルテージが一段上る人もいるのです。

 

そこで、それが普通の感情老化なのか、認知症の可能性があるのか、簡単なチェックリストで確かめてみてはいかがでしょう。

次の中に当てはまるポイントが多い場合は、認知症の恐れがあるかもしれません。

 

・日付や曜日がわからなくなって、何度も確かめる

・何回も同じことを聞いたり、いったりして、すぐそれも忘れる

・何かいいたいのに言葉が出なくて「あれが」「それが」を繰り返す

・置き忘れやしまい忘れの探し物が多く、いつも何かを探している

・自分のものが見つからないと、人を疑うようになった

・人との約束や待ち合わせの日時、場所などをよく間違える

・自分の間違や失敗を隠そうとする

・整理整頓が苦手になり、部屋が散らかっている

 

おおまかなチェックポイントですが、認知症ならではの行動パターンが判別できるので、試してみてください。

 

もし40歳を過ぎてから、それ以前にはなかった言動が目立つようなら、まずは感情の老化かどうかを確認。

同時に、「うつ」と「認知症」(これは40代や50代ではめったに起きませんが)については、自己チェックを怠らないようにしましょう。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。

ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸

東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、通常の人より少ないそうです。

認知症の方に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。

高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

 

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時にはほかの病が隠れていることも

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時にはほかの病が隠れていることも

 

脳の老化は自然な現象でもあり、年を取れば自制心が緩むこともあって、誰でも多少怒りっぽくなったり、感情的になることはあります。

 

ところが怒りや思い込み、イライラや落ち込みなど、普通の老化現象に見えて、実は別の病が潜んでいる場合があるのです。

 

一番多いのは、やはり患者数の多い「うつ病」なかでも「老人性うつ病」です。

 

うつ病というと、時々興奮して怒ったり、攻撃的になることもあります。

 

いつもは温厚な性格で誰にでも親切な人が、急に口数が少なく暗い表情になったり、「自分なんていなくなったほうがいいんだ」などと悲観的なことをいったり、そういう場合は「これはただの老化とは思えない」と、家族が気づいて病院に連れて行くというパターンがほとんどです。

 

なにしろ、本人には自覚がないことが多いので、周囲のサポートが必要なのですが、ひとり暮らしのシニアも増えているため、治療が遅れることもしばしばです。

 

今ではおよそ600万人もの人がうつ病を発症しているか、うつを抱えているという推計もあり、高齢者の患者数も年々増加しています。

 

なかには「血管性うつ病」という病もあります。

血管性うつ病は、脳出血脳梗塞の病後に起こりやすいのですが、何種類もの薬を常用している人にも発症する可能性がありますので要注意です。

 

もし40歳を過ぎて言動が急変した場合、感情の老化以外にうつの可能性も疑ってみたほうがいいでしょう。

 

感情の老化と「うつ」とは違うものですが、一部似た部分もあります。

 

そこで、「うつ」を疑ったほうがいい症状をあげておきますので、チェックしてみてください。

 

・食欲がなくなり、何を食べてもおいしく感じない

・映画やテレビなど、以前面白いと思ったものもおもしろくない

・本を読んでも集中できず、気が散る

・何をしてもすぐに疲れてしまう

・夜中に何度も目が覚めたり、明け方に目が覚めて寝られない

・朝から疲れていて、何をする気にもなれない

 

以上が典型的なうつ傾向ですが、本人は自分がうつ病だと自覚していない場合がほとんどなので、まずはよく話を聞いてから、専門家のサポートを求めるようにしましょう。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

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怒りを収める役割の前頭葉が老化して制御不能に

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怒りを収める役割の前頭葉が老化して制御不能

 

40歳を過ぎたころから「疲れやすい」「頑張りがきかない」と、心身の衰えを感じる人は多いでしょう。

 

老眼や筋肉の減少、腰痛や白髪、運動機能の低下など、ハッキリとわかるものもあれば、気力の衰えやネガティブな考え方など、判別のつきにくいものもたくさんあります。

 

ただ意外なことに、人間のメンタルが老化するスピードは、筋力が衰えるより早いのです。

 

前頭葉が萎縮することによって起こる変化の一つに、イライラが増し、怒りの気持ちが制御できなくなる状態があります。

 

やる気の衰えや関心の低下などは本人の問題なので、他の人に直接は影響を与えませんが、怒りの気持ちが強くなるのはちょっと困りもの。

考え方に柔軟性がなくなって頑固になるのも前頭葉の萎縮によるものでしょうが、それがイライラや激怒という形で発散されると、周囲は困惑してしまいます。

 

一時、「暴走老人」という言葉が流行しましたが、駅や店で怒りを爆発させる高齢者は困りものです。

 

けれど、きっとそれは氷山の一角に過ぎません。

その人の家庭では、毎日「お前何をやっているんだ!」「こんなこともわからないのか」「まったく気がきかないんだから、嫌になるわ」と、暴言が飛び交っているのかもしれません。

 

しかし、こうしたパワハラまがいの発言を受けて、周りが「お父さんは年を取ってから付き合いにくくなったな。まともに相手をするのも嫌になったよ」と見放したら、横暴な言動はエスカレートするばかりです。

 

周りに許容されない寂しさで一層頑固になる可能性もありますから、ちょっと踏み込んだぬくもりのある対応が必要です。

 

怒りを爆発させている本人も、別に人に嫌われようとか、誰かに不愉快な思いをさせてやろうと思って横暴な態度をとっているわけではありません。

本来、感情を制御して怒りや興奮を収める役割の前頭葉が老化で萎縮し、きちんと働いていないために起こっているのが、冷静さを欠いた行動であり、怒りの暴走なのです。

 

ですから、「罪を憎んで人を憎まず」というように、非難すべきは老化した前頭葉であって、本人ではありません。

 

しかも、老化を食い止めるための方法もあるのですから、諦めるのは早すぎます。

 

頭を老けさせないヒントを参考に、若々しい感情年齢を保ち続けてください。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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早めに感情の老化予防を心がけて

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早めに感情の老化予防を心がけて

 

感情の老化は前頭葉の萎縮によるところが大きいのですが、それだけではありません。

さまざまな要素が重なって感情老化は進みますから、それらの要因も知っておきましょう。

 

まず前頭葉の萎縮とともに注意しなくてはいけないのが、動脈硬化です。

 

動脈硬化は、血管の壁にコレステロールなどが沈着することで、血の通り道が細くなり流れにくくなる状態をいいます。

 

そして、この動脈硬化が起きると、好奇心がなくなったり、自発性が低下したり、いったん泣き出すと止まらなくなる「感情失禁」という現象が起こりやすくなります。

感情が抑制できず、自分の感情に振り回されるのです。

 

血管と感情とは無縁に見えますが、ここにも関係性があることを覚えておきましょう。

 

次に、神経伝達物質であるセロトニンの現象があります。

 

セロトニンは加齢とともに量が減ります。

セロトニンの作用は、ドーパミン(喜び、快楽)や、ノルアドレナリン(恐れ、驚き)などをコントロールすることで、精神の安定を保ちます。

 

高齢の患者さんが訴える「毎日イライラしてばっかりなんです」「理由はわかりませんが、不安で胸がもやもやするんです」といったさまざまな不調は、セロトニンの不足によるものと考えられ、感情の老化現象のひとつといえるでしょう。

 

実際、脳内のセロトニンを増やすような薬を処方すると、症状がよくなることが多いのです。

 

また、男性ホルモンが減少すると、判断力や記憶力が低下したり、集中力や積極性が損なわれたりすることがわかっています。

 

これらのリスクファクターが絡みあって感情老化が進みますが、それをボーっと見ているだけでは何の解決にもなりません。

 

脳の萎縮をストップさせることはできなくても、今の自分を客観的に見る習慣をつけ、感情の老化予防を心がけておくだけでもその差は大きいのです。

「感情の老化を防ぐ本 より」

 

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「老化」と聞いたとき、どんな変化を思い浮かべますか?

顔のシミやシワ、老眼、体力の衰え……。

それらももちろん老化の1つですが、根本的な老化とは「血管が衰えること」です。

わかりやすく言うと、血管の衰えとは「動脈硬化」のことです。

動脈硬化とは、血管が「硬くなること」「狭くなること」「血栓で詰まりやすくなること」。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

 

近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものがあります。

虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものがあるのではないかと考えられていました。

そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになりました。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化心筋梗塞脳梗塞になるのです。

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。

 

ビタミンB群は、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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