おばさん男とおじさん女
「男性だと思ったのに、声を聞いたら女性でびっくりした」
「遠くから見ると、男だか女だかわからない」
「夫の後ろ姿が、たまにおばさんのように見えることがある」
これらは、よく耳にする「シニアあるある」です。
年齢を重ねるとともに、俗にいう「おばさん男」「おじさん女」が増えてきますが、これは、性ホルモンが関係しているのです。
ちなみに、男性は男性ホルモンだけ、女性は女性ホルモンだけが分泌されていると勘違いされがちなのですが、男性にも女性ホルモンがありますと、女性にも男性ホルモンがあります。
思春期には、少年は男性ホルモンが優位で、少女は女性ホルモンが優位のため、少年は男らしい体つき、少女は女らしい体つきになっています。
しかし、加齢とともに、自分の性のホルモンの分泌が減少すると、もともとある異性のホルモンが姿を表してきます。
具体的には、女性にひげが生えたり、体がごつくなってきたり、また、男性なのにふっくらと顔や体が丸みを帯び、中にはおっぱいが膨らんでくる人もいるのです。
男女ともに、自身の性のホルモンが減少することで、異性の特性を帯びてくる。
これが、おばさん男、おじさん女の正体なのです。
また、性ホルモンは見た目だけでなく、性格や気質といった内面的なものにも影響があります。
もちろん、人間は1人ひとり個性があり画一的に論じることはできませんが、大きなくくりとして男性は「動」で、活発で外交的。
女性は「静」で、内向的でおとなしい傾向があります。
太古の昔、男性は外敵から妻や子どもを守り、食料を得るために狩猟に出かけ、女性は、家の中を守り、子どもを産み、慈しんで育てるという役割を担ってきました。
そうした役割を果たすために、性ホルモンが作用しているのです。
ところが、加齢とともに自身の性のホルモンが減少することで、男性は活発さや外交的な部分が薄らぎ、気力が失せ、元気がなくなりしおれた感じになりがちなのです。
では、女性は年齢を重ねるとどのように変化していくのでしょう。
「感情の老化を防ぐ本 より」
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人の体の老化は20代ごろから始まります。
老化は生きている以上避けられないものですが、生活習慣・食生活に少し気をつけるだけでも進行程度が変わってきます。
30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。
健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。
動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。
ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質 (ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。
また、ビタミンB12は古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。
ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
その結果若さにもつながると考えられます。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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