食事が大切な理由

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食事が大切な理由

トンカツにキャベツの千切りがついているのも、さしみにダイコン(ツマ)がついているのも、ステーキにパイナップル(パパインという酵素が含まれています)がのっているのも、飾りではなく、タンパク質や脂質の分解を促す酵素などを一緒に摂るためなのです。

20数年、一番気になっていたのは、酵母酵素を含む食品のことでした。
昭和22年に「食品衛生法」ができて、その後、水分を含む食品は、滅菌のために加熱処理をしなくてはいけないという項目が加わりました。もちろん発酵食品も含まれます。
しかし、加熱処理をすることで、熱に弱い細菌と一緒に、酵素酵母も活性を失ってしまいます。そのうえ、食生活の変化で、日本の伝統食品が少なくなり、野菜なども加熱して食べることが多くなり、これでは、酵母酵素などを自然に摂り入れようと思っても不可能です。

信じられないような事件が日本でもひんぱんに起こるようになりました。それには、食生活の影響もあるといわれています。食事など様々な生活環境が重なり合うことで「きれる」という状態をつくり出すともいわれています。
たとえば、動物性タンパク質は、エネルギーを生み出すには効率がよいのですが、同時に闘争本能もかき立てるのだそうです。
「血のしたたる」という言葉の通り、動物の肉を食べるためには、必ず生肉や血や内臓を見ることになります。そこで、肉食中心の人種にとっては、生命維持のための食欲をかきたてるもの=興奮しやすくなる、という説もあります。

逆に考えると、草食中心の日本人が草木をこれほど愛しむのは、実は、遺伝子が「おいしそう」と思っているからなのかもしれません。
肉が悪いといわれれば、肉をすべてやめればいいというものではありません。野菜がよいといわれれば、やみくもにたくさん摂ればいいというものではありません。
すべてはバランスです。

長い間続けてきたバランスの悪い食習慣は、意識しなくては変えることはできません。そう考えると、できる限り、小さなころから習慣を積み重ねていく方が簡単です。
しかし、50年生きてきたから、もうだめだとあきらめることはありません。今からでも遅くはないのです。

今、地球環境と同じように、人間の体内環境も様々な原因が複雑にからまって、どこから手をつければよいのか、わからない状態になっています。
腰痛や肩こりは、人間が4足歩行から2足歩行になったことでつくられたもの、といわれても、いまさら4足歩行に戻るわけにはいかないでしょう。
環境汚染、ストレス、あまりにも問題だらけですが、まず、生物にとって大切な食事を見直すことで、体内の機能を取り戻すことが大事です。
「青春は食文化」より


ビタミンB12とは?
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