つくだ煮は長寿に役立つご飯の友

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つくだ煮は長寿に役立つご飯の友

健康によい食べ方に「一物全体食」があり、その典型が小魚類のつくだ煮。頭から丸ごと食べてしまうわけですから、生命を構成するタンパク質やミネラル、ビタミン類がすべてとれます。

丸ごとの小魚やエビが食べた側に入り、ちょっとオーバーに表現すれば、食べた人と一緒に生きることになるわけです。だから心やさしい日本人は、「いただきます」といって、“命”に感謝するのかもしれません。

江戸っ子は、一物全体食を好んで食べていました。ご飯の友として、実に相性がよいのです。つくだ煮は、白魚やコウナゴ、ハゼ、ワカサギ、エビ、アサリ、昆布などの小魚類や海藻などを醤油、砂糖、みりんなどで煮込み、保存性を高めたものです。参勤交代の武士たちの江戸みやげとしても、大変に人気があったようです。

東京都中央区の佃地区には、今でもつくだ煮を作っている老舗が何軒かあり、江戸時代以来のヘルシーな郷土食なのです。

徳川家康(1542-1616)が江戸に入府した折に摂津(大阪)の佃村から漁師を呼び寄せました。その漁師が現在の佃地区に住み漁業をして、とれた小魚やエビなどで保存食を作ったのが「つくだ煮」のルーツです。

まわりには超高層ビルが林立するが、佃地区に入ると昔の面影が残っていて、江戸時代にまぎれこんだような不思議な感覚になります。小魚、エビ、昆布とみんな健康食で、タンパク質やビタミン、ミネラルが多く、長寿に役立つご飯の友です。
「長寿食365日 より」


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