最大最強の「かくあるべし」が消えてしまう
もちろん、「働くなんてバカバカしい」とか、「これからは好きなことだけしていたい」という人生もありです。
「遊んで暮らす」のが老後の理想だと信じていますから、やりたくない仕事や役割までムリして引き受けることはありません。
そしてこれがいちばん大事なことですが、高齢になるほどにいろいろなものから自由になる気持ちを忘れてはいけないと思います。
こころを伸びやかにして残された人生を楽しむためにも、それがどういうものであれ自分を縛ってはいけないということです。
まず捨てたいのは「かくあるべし思考」です。
会社勤めの間は、とにかく定年までは我慢しなくてはという気持ちがありました。
嫌なこと、苦しいことがあっても、「いま辞めるわけにはいかない」という気持ちがどうしてもついて回りました。
仕事のやり方とかこだわり、あるいは責任感とか義務感といったものを、考えてみれば逃げ出せない、放り出せないという気持ちが根本にあるから生まれてきます。
いつ辞めてもいい仕事なら、嫌気がさした時点で放り投げていいのです。
それができないから、「こうでなければ」という決めつけが生まれてしまいます。
そこから逃れられなくなります。
その証拠に、職場でうつに苦しむ人は医者の診断書をもらって休職が認められただけでずいぶん楽になります。
実際の治療に入らなくても、それまでの苦しさがどこかに消えてしまうことも多いのです。
定年を迎えるというのは、最大最強の「かくあるべし」から解放されるということです。
人によっては「あと5年は働かないと」といった拘束があるかもしれませんが、定年前ほどの縛りは消えています。
いざとなればなんと子どもの教育とかマイホームの維持とか、いままで自分を縛っていたものが一つずつ消えていって、気がつけば身軽になっているのが年齢を重ねるということです。
老いるということは自由になること、こんな嬉しいことはないはずです。
「脳のため光を浴びよう肉を食べよう より」
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
http://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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