「セロトニン欠乏脳」を改善する
オキシトシンが「グルーミング」によって脳内で分泌されると、「ストレス中枢」の興奮が鎮まるだけではなく、「セロトニン欠乏脳」も改善されます。
その理由は、「セロトニン神経」にオキシトシン受容体があるからです。
グルーミングによって、オキシトシンの分泌が脳内で増えると、同時に脳内のセロトニン神経も活性化されてセロトニンの分泌も増えるということが明らかになっています、
一日の仕事が終わったとき、脳は「セロトニン欠乏脳」なっています。
その状態を、グルーミングが改善してくれるということです。
元気を回復させてくれるのです。
仕事、育児、介護……で疲労がたまり、「セロトニン欠乏脳」になって、キレそうになったら、誰かと「おしゃべり」をしましょう。
脳内秘薬のオキシトシンを分泌させましょう。
お金もかからないですし、誰でもすぐに手軽に実行できます。
ところで、オキシトシンは、哺乳類だけが持つ脳内物質です。
爬虫類も鳥類も持っていません。
地球上で人類をふくめた哺乳類が進化の頂点に立てた一因には、オキシトシンという脳内物質を備えたからだと考えています。
「医者が教える疲れない人の脳 より」
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最近、電車の中でキレる人を見かけます。
少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。
でも、最近は違ってきています。
しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。
受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。
この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。
これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。
セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。
これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。
平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。
セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。
そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?
https://www.endokoro.com/libra/vitamin01.html
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