「人間らしく生きる」ための脳

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「人間らしく生きる」ための脳

 

セロトニン神経」を活性化させる――。

 

そのためにはまず、太陽の光を浴びること、そして、歩行・咀嚼・呼吸の「リズム運動」をととのえることが有効であり、それによって心と体が元気になる、ということを、これまでお話してきました。

 

脳の研究で、これら各種のリズム運動にともなって前頭前野の血流も増加することがわかりました。

セロトニン神経は、前頭前野と密な神経回路を持っているのです。

 

つまり、

 

リズム運動の実践

セロトニン神経の活性化

前頭前野の血流増加

意欲や集中力のスムーズな発現

 

というつながりが人間の脳にはあるということです。

 

そして要となるのがセロトニン神経の活性化です。

 

人間として前向きに、いきいきと生きていくためには、セロトニン神経を活性化させる生活――太陽の光を浴び、体を動かすことが不可欠なのです。

 

逆にいうと、引きこもったり、体を動かさなかったりの生活を続けていると、セロトニン神経が活性化されず、前頭前野の血流が低下し、その結果として疲労感や意欲・集中力の低下を招き、うつ傾向になってしまうのです。

 

前頭前野=「人間性」の脳

 

前頭前野の働き>

・考える

・感情をコントロールする

・状況に合わせて判断する

・記憶する

・応用する

・集中する

・やる気を出す

 

前頭前野の血流を増やす要はセロトニン神経の活性化

「医者が教える疲れない人の脳 より」

 

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最近、電車の中でキレる人を見かけます。

少し前までは、電車の中で暴れるのは酔っぱらいか、普段から暴力的な人と相場が決まっていました。

でも、最近は違ってきています。

しかも、普段はおとなしく、礼儀正しい人なのに、ついカッとしてキレてしまったという人がとても多いのです。

受けたストレスをコントロールすることができず、感情を爆発させ、普段では決してしないような行動をとってしまう、これがいわゆる「キレる」という状態です。

この「キレる」という行為、原因を簡単に言うと、「ストレス」です。

これはまさに「セロトニン神経」の機能低下が原因だと考えています。

 

セロトニンは脳に静かな覚醒をもたらします。

これは別の言い方をすれば「平常心」をもたらすということでもあります。

平常心を保つというのは、脳の切り換えがスムーズに行われ、どこも暴走も興奮もしていない状態のまま、スムーズに働いているということです。

セロトニン神経の機能が低下すると、感情や精神状態を普段の冷静な状態にキープすることが難しくなることは充分に推測できます。

そしてこのことは、キレる人が朝の満員電車よりも、夜の帰宅時に多いということからも証明されます。

 

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

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