高齢者の筋力低下には隠れた特徴がある

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高齢者の筋力低下には隠れた特徴がある

 

「怖いなあ、でも、その逆に筋肉と骨の強さを維持できれば、フレイルとかいうのにならずに済んで健康寿命が延びるわけだ。でも、老化は自然現象だから止めようがないんじゃないのかな?しょせんは無駄な努力ってことはないの?」

 

そうですね。

老化と死は生きものの宿命であり、人間が必死に抵抗したってむなしいだけだ。

そんな気がするかもしれません。

確かにフレイルの人は死亡率も高く、フレイルでない人とくらべると三年間の死亡率が2.2倍も違います。

健康寿命が終わりに近づき、その先の死が目の前に迫った状態といえなくもないでしょう。

高齢になったら食べられるものだけ食べて、出歩かず、家で静かにしているのが本人にとっても家族にとっても一番よいのでしょうか?

 

それは昔の話です。

 

フレイルは要介護への片道切符ではないことが明らかになっています。

70歳以上の高齢者約750人を「フレイルではない」「フレイル予備軍」「フレイル」の三段階に分け、この人たちが1年半後にどうなったか調べた研究があります。

すると、フレイル予備軍の35パーセント、なんと3人に1人がフレイルではない元気な健康状態に戻っており、フレイルに進んでしまったのは6.6パーセントだけでした。

それどころか、完全にフレイルだったグループの75パーセントがフレイル予備軍か、元気な状態になっていました。

4人のうち3人がフレイルから脱出できたのです。

フレイルであっても回復する可能性は十分あり、高齢になってからでも、老化を遅らせ、時計の針を巻き戻すことができるのです。

 

以前はフレイルだはなく、「老衰」「衰弱」などの言葉が使われていました。

しかし、これらの言葉からは、すっかりおとろえて後戻りできない印象を受けます。

歩道に落ちた枯葉のイメージです。

しかし、実際のフレイルは、今は少し弱っていても、枝の上で光を浴びて朝露にぬれる成熟した状態です。

適切な運動やリハビリテーション、食事療法、薬物療法で回復する力が十分残っていることから、無用な誤解を生まないように「フレイル」とカタカナで表記することになりました。

 

※研究社新英和中辞典にはフレイルの日本語訳として「もろい、薄弱な」とか「(体が)弱い、か弱い」と記載されています。

このことから、高齢者にフレイルが発生した、といえば、加齢により体が弱って、さまざまな症状が起きた状態をさします。

国立長寿医療研究センターの「老化に関する長期縦断疫学研究」は、筋力低下、疲労感、歩行速度の低下、体重減少、活動量の低下の5つの項目にいくつあてはまるかを基準にしてフレイルの実態調査を行っています。

「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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