百寿者は考え方が根本的に違う

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百寿者は考え方が根本的に違う

 

百寿者の傾向として、いやなことがあっても気持ちを切り替えて、おおらかに前を向く人が多いのは確かです。

「健康・体力づくり事業財団」の「全国100歳老人の1/2サンプルの横断的研究」では、百寿者の約8割が、「毎日気分よく過ごせる」「将来に不安を感じていない」と回答し、「さびしいとは思わない」も約6割いました。

きわめつけは、「これからのことに夢や希望を持っている」という人が男性は3割以上、女性も14パーセントいたことです。

100歳を超えてなお、将来に夢を抱いているのです。

 

これと対照的だったのが、内閣府が平成29(2017)年に成人男女1万人を対象に実施した「国民生活に関する世論調査」の結果です。

一般国民のうち、現在の生活に「悩みや不安を感じている」人は3人に2人にのぼり、何が不安かとの質問には、「老後の生活設計」「自分の健康」「家族の健康」などがあがりました。

 

一般の国民と百寿者の回答が大きく違うのが印象的ですが、ここにも百寿者の長寿の秘密が隠れています。

 

人生に目標を持つことと死亡率などの関係について、日本とアメリカで別々に実施された10件の調査結果を総合的に分析する研究が行われました。

参加したのは平均年齢67歳の13万6000人を超える人々です。

すると、「人生に目標を持っている」と回答した人は、そうでない人とくらべて、7年以上にわたる調査期間中の死亡率が17パーセント低いことがわかりました。

他の研究からは、「人生に前向きに取り組んでいる」と回答した高齢者は脳梗塞の発症率が半分であることが示されています。

 

考え方を変えるのは単なる気休めではなく、健康寿命を実際に延ばします。

困難にみまわれても、「大丈夫、何とかなる」「これからもっとよくなる」と未来に目を向けることを習慣にしてください。

 

史上最高齢で亡くなったジャンヌ・カルマンさんも数々のエピソードを見る限り、自分で人生を作り上げた人でした。

若いころにご主人を亡くし、娘さんにも先立たれましたが、有利な年金制度を探し出して経済的にも社会的にも自立した生活を送り、お酒を楽しみ、フェンシングに挑戦し、晩年に寝たきりになっても歌うのが大好きだったそうです。

120歳の誕生日には、こう話しています。

これまでしっかり行動してきたから、人生に悔いはないわね。本当に幸運でした」

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、脳の萎縮を食い止めるために重要な脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

ビタミンB12について?

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