悪玉菌の増加は老化を促進し、健康を脅かす

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悪玉菌の増加は老化を促進し、健康を脅かす

 

善玉菌と悪玉菌は、つねに戦いを繰り広げています。

直接ぶつかるわけではなく、善玉菌は短鎖脂肪酸を通じて腸内を弱酸性に保ち、それが悪玉菌の住みにくい環境をつくります。

逆に、悪玉菌はアルカリ性の有害物質によって善玉菌の住みにくい環境をつくるのです。

 

 

悪玉菌の増加によって、毒性のあるアンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質が産生されます。

すると腸内環境が荒れて炎症を起こすだけでなく、免疫力も低下し、善玉菌によって誘導されるレギュラトリーT細胞も減少していきます

 

それは新型コロナウイルスに限らず、あらゆるウイルスや細菌感染への抵抗力が弱まり、炎症を起こしやすくなることを意味します。

 

 

また、毒性の有害物質は腸から吸収され、血管を通じて全身に流れていきます。

血流は悪化し、全身の代謝が低下。

エネルギーが消費されず、太りやすい身体になるばかりか、生活習慣病のリスクも上昇します。

 

毒素がまわるのですから、肌の老化をはじめ、内臓を含む全身の細胞が老化し、発がんリスクも高まります。

つまり、全身の老化が進行し不健康になっていくということです。

 

さらに、セロトニンドーパミンなどの神経伝達ホルモンの分泌にも影響が出るため、気分が落ち込み、うつ病などのリスクまで高めてしまうのです。

 

 

腸は全身の健康とメンタルにもつながる、身体の要所です。

それゆえ、悪玉菌の増殖によって腸内環境が悪化すれば、多岐にわたる悪影響が生じます。

 

しかし、ありがたいことに腸内環境の悪化はすぐに気がつくことができます。

例えば「沈黙の臓器」といわれ、取り返しのつかない状態に悪化するまで気づけない肝臓とは異なり、腸はわたしたちに毎日、あるメッセージを送ってくれているのです。

 

 

そのメッセージとは「便」です。

 

快調であれば便はバナナのような形状で黄色~黄褐色の色味をしています。

しかし、下痢が続いたり、便秘の兆候をあらわすガチガチに固まった黒ずんだ便が出たりするようなら、腸内環境に問題があると考えるべきでしょう。

 

神経伝達ホルモンの生成に関与し、免疫力を高める

 

腸内細菌は「セロトニン」や「ドーパミン」などの神経伝達ホルモンの分泌にも関係しています。

神経伝達ホルモンとは脳に作用し、精神に影響を与えるホルモンのこと。

セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、精神の安定や快感を呼び起こします。

 

こうしたホルモンは脳で分泌されるイメージがありますが、じつはその多くが腸内でつくられます。

そして、そのコントロールを担っているのが、腸内細菌なのです。

 

この神経伝達ホルモンは免疫力にも影響を与えます。

みなさんは「笑うと免疫力がアップする」という説を聞いたことがありますか?

笑って暮らしていると病気を寄せつけず健康で暮らせる、という話です。

なかには「がんか治った」なんて話もありますが、けっしていい加減な話ではありません。

 

免疫細胞の表面には、セロトニンなどの神経伝達ホルモンのレセプター(受容体)が存在します。

意味もなくレセプターなんてありませんから、幸福感につながる神経伝達ホルモンの分泌は、免疫力活性化に影響を与えていると考えられています。

 

 

腸内環境は新型コロナウイルス感染症の対策において「感染しないための免疫力」「重症化しないための免疫力」の両面で極めて重要です。

 

しかし、わたしたちの健康や生命を脅かす存在は、新型コロナウイルスだけではありません。

間接的な死因も含めれば日本で年間約1万人が亡くなるインフルエンザのほか、この先に流行するかもしれない新型ウイルスに対しても、同じように免疫力を高めることが身を守ることにつながります。

 

 

そのために重要なことが腸内環境を整えることなのです。

 

さらに、腸内環境を整えることは、感染症のみならず、あらゆる生活習慣病や基礎疾患を予防することにつながります。

 

「免疫力が10割 より」

 

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

ビタミンB群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、欠かせない存在なのです。

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

 

ビタミンB12について?

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