<第3章>炭酸ガス入り入浴剤を使って血行促進
《入浴効果を高めるためのひと工夫》
より効果的な入浴のしかたについてご紹介しましたが、いつものお風呂にもうひと工夫を加えることで、さらに入浴効果を高めて、免疫力をアップすることができます。
なかでも、もっともお手軽で効果も高いのが、日本のお風呂の定番アイテム「入浴剤」の活用です。
入浴剤を入れたお風呂は、普通のお湯に比べて温浴効果が高く、お風呂から出たあともしばらくは体がポカポカして、湯冷めもしにくくなります。
また、お湯の色や香りが変わることで、気分が落ち着き、バスタイムを楽しくしてくれるのも入浴剤の魅力です。
少し高級な炭酸ガス入りの入浴剤はさらに温浴効果が高くなっています。
血中に取り込まれた炭酸ガスが血管を広げ、血流量を増加。
お風呂で温められた血液が全身をめぐることで、ちょっと疲れが溜まっているな、と感じたときには「炭酸ガス入り」や「温泉成分配合」の入浴剤を試してみるのもオススメです。
入浴剤を切らしてしまった、色や香りが苦手という方は、2~3分お湯につかったら手足に冷たいシャワーを数秒かける、この動作を4~5回くり返してみてください。
入浴剤と同様、全身の血流がよくなり、体を隅々まで温めることができます。
炭酸ガスが入浴効果を高める
炭酸ガス入り入浴剤を使うと、全身の血流がよくなり体温が上昇。
免疫力もアップする。
唐辛子などの「生薬」入りはより温浴効果も高くオススメ。
・入浴剤の炭酸ガスが吸収されて血管内に
・炭酸ガスの増加で血中の酸素割合が減少
・酸素を取り入れるため血管が拡張。結果、血流が増加
炭酸ガス入り入浴剤がないときは?
・熱いお湯に2~3分
・冷たいシャワーを手足に数秒
・4~5回くり返す
「免疫力の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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