<第3章>暑い日でも「湯船につかる」のは絶対にやめない
《心身のリフレッシュにはお風呂が一番》
昔から日本人は「世界一お風呂好きな民族」といわれています。
各国の入浴頻度に関する調査では、「毎日浴槽につかる」という人の割合は日本人は約5割。
真夏でも約3割の人が毎日入浴しているのに対し、欧米ではたったの1割程度。
ほとんどの人が湯船には入らず、シャワーなどで簡単に済ませているそうです。
そうした人たちから見たら、たしかに日本人は「世界一のお風呂好き」に見えるかもしれません。
入浴の効果は皆さんもよくご存じのとおり、疲労回復や血行改善、さらに体を芯から温め、たっぷり汗を流すことでデトックス効果や免疫力のアップも期待できます。
しかし、こうした数々のメリットも入浴のしかたが間違っていたらその効果は半減。
入浴効果を最大限に活かすためには、40℃のお湯に10分程度の全身浴を心がけましょう。
こうして全身をしっかり温めることで、緊張してコリ固まった筋肉がほぐれ、適度な水圧と毛細血管の拡張効果で滞りがちな血流も改善してくれます。
とくに夏場は屋外と室内の極端な温度差で疲れが溜まりやすく、夏バテや不眠症で体調を崩してしまいがちです。
こんな季節こそ、毎日のバスタイムで心も体もしっかりリフレッシュして、健康維持に努めましょう。
毎日の入浴で健康増進&免疫力もアップ
40℃の湯に10分つかる
↓
体温が1℃上がり免疫力もアップ!
入浴にはこんな効果も
◆静水圧効果
全身にかかる適度な水圧により血管が圧迫され、血液やリンパ液の流れが一時的によくなる。
◆浮力効果
浮力で体が軽くなるため、筋肉への負荷が軽減。
体の重さやだるさを感じることなく、心身ともにリフレッシュできる。
◆温熱効果
血管が拡張して血液の量が増え、体が芯から温まることで、疲労回復効果が得られる。
なお、40℃前後の温浴ではおもに交感神経が働いて心身を活性化。
体温と同じか少し高い程度の微温浴では副交感神経の働きにより、精神的な安らぎが得られる。
「免疫力の話 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。
ビタミンB12について?
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