第6章 手で書くことが脳の認知機能を上げる

第6章 手で書くことが脳の認知機能を上げる

 

デジタル機器を使ったほうがいいと前述しましたが、一方で「手書き」も脳の認知機能へのプラス効果が高いので、どちらも取り入れたほうがいいと思います。

手で書くことは特に記憶の定着に効果があります

 

脳の活動は「キーボードでタイピングしているとき」より「手書きのとき」のほうが活発になります。

手書きは体を動かすだけでなく、視覚、筆記の音、感触など、五感から刺激が入るため、記憶に残りやすいのです。

若い頃、勉強で手書きノートを工夫してつくった人も多いと思いますが、ノートに書くことはこういう理由から意味があったわけです。

 

 

また、スケジュール管理も手帳に手書きで書き込んだほうが、デジタルの予定表を使うよりも、記憶を想起するときに脳の活動が活発になります。

 

 

ほかにも手書きの効果はいろいろあります。

 

たとえば手紙を書くことは、認知機能の向上に効果があります。

特に文通は、「手書きの効能」×「人とのコミュニケーション」とダブルに働くので、ぜひおすすめです。

 

手書きによるコミュニケーションは、「デシタルでタイプした文字」と比べて思いが伝わりやすく、よりポジティブな効果が望めます。

ただ同じ手書きでも速記の場合は残念ながらその効果が弱まります。

要は、丁寧に文字を書くことなのです。

丁寧に書いた文字が相手にプラスの影響をもたらすわけです。

丁寧に書くことはミラーニューロン効果(鏡のように自分にはね返ってくる効果)で結果的に自分のことも大切にできるため、一石二鳥です。

 

 

また、「感謝の手紙を書く」と人生の満足度が高まるという研究結果もあります。

感謝の手紙は、自分が想像している以上に相手が喜んでくれることがあるからです。

それによって心の距離が近づき、信頼関係が生まれることもあるので、何かをしてもらったときは感謝の手紙を書くことを習慣化していくのもいいと思います。

幸せも実感できるとてもいい習慣です。

「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」

 

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急激な温度変化(寒暖差)に心臓や血管は弱いのです。

鳥肌を立ててブルブル震えながら熱い湯につかれば、血圧の急激な上昇・下降という大きな変動が起こり、血管事故が起こりやすくなるのです。

しかも、首まですっぽり熱い湯につかると水圧で心臓や肺が圧迫されます。

その結果、意識を失って浴槽内で溺れたり、長湯しているうちに熱中症のような状態になったりします。

このような状態を「ヒートショック」といいます。

動脈硬化不整脈、高血圧、糖尿病などの人も、ヒートショックの影響を受けやすいので注意が必要です。

高齢者の家族を持つ人は、入浴時は声をかけ合うことも重要です。

 

冬場の外出時にも、急激な温度変化からヒートショックが起こりやすくなります。

コート、帽子、マフラー、手袋を着用し、寒暖差に対する体の負担を軽減しましょう。

家の中で装着してから外出すれば、血管の中の血液が急に冷やされないので、血管にストレスをかけずにすみます。

このような生活習慣の積み重ねが、血管事故の予防につながります。

 

暖かい部屋から浴室(入浴中の突然死、12~1月が多い)、寝室からトイレ(冬の深夜、室温は20度以上の温度差)への移動。

急激な温度変化(寒暖差)が、血管事故を引き起こします。

ガウンなどを羽織る、靴下やスリッパをはくなど、首と足を冷やさないように、入浴前に浴槽の蓋を開けて、浴室全体を温めるなどの工夫をしましょう。

 

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