第6章 働くことは老人脳の予防に!
定年が65歳に引き上げられる企業が増え、70歳定年も現実味を帯びてきています。
実際に60歳を超えて働いていることは普通になってきています。
以下は「60歳以上で働いている人の男女別・年齢別の割合」です。
60~64歳
男性の就業状況:82.7%
女性の就業状況:60.6%
65~69歳
男性の就業状況:60.4%
女性の就業状況:40.9%
70~74歳
男性の就業状況:41.1%
女性の就業状況:25.1%
75歳以上
男性の就業状況:16.1%
女性の就業状況:7.0%
どうでしょうか。
これを見ると男性は70代前半でも4割以上の人が働いていますし、女性も60代後半で4割以上の人が働いています。
働くことは老人脳を予防するので、脳の視点から見たらいいことです。
もちろん、「十分働いたんだから、もう勘弁してほしい」「お金を稼がないといけないから、しょうがなくやっている」という人もいると思いますが、そういう考えは脳にストレスがかかるので、考え方をチェンジさせ前向きに働くようにとらえたほうが脳のためになります。
ちなみに、65歳以上で働いている率が高い県のトップ3は、1位長野県、2位山梨県、3位福井県です。
長野県も福井県も平均寿命が上位な県です。
山梨県は平均寿命は中位ですが健康寿命ランキングでは男性1位、女性3位と上位にきています。
もちろん、働くことだけが長寿の理由にはなりませんが、働くことが体にいい影響を及ぼしているということを裏づけする結果でもあります。
「働くこと」には老人脳予防の要素がてんこ盛りです。
「社会や人とのつながりができる」「自分の役割が生まれる」「収入があることでお金の不安を軽減できる」「体を動かすことで脳を活性化できる」「作業をすることで前頭前野を活用できる」「仕事を覚えるのに記憶力を使う」「予定を入れることでやる気が高まる」など、まさにいいことだらけなのです。
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」
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急激な温度変化(寒暖差)に心臓や血管は弱いのです。
鳥肌を立ててブルブル震えながら熱い湯につかれば、血圧の急激な上昇・下降という大きな変動が起こり、血管事故が起こりやすくなるのです。
しかも、首まですっぽり熱い湯につかると水圧で心臓や肺が圧迫されます。
その結果、意識を失って浴槽内で溺れたり、長湯しているうちに熱中症のような状態になったりします。
このような状態を「ヒートショック」といいます。
動脈硬化、不整脈、高血圧、糖尿病などの人も、ヒートショックの影響を受けやすいので注意が必要です。
高齢者の家族を持つ人は、入浴時は声をかけ合うことも重要です。
冬場の外出時にも、急激な温度変化からヒートショックが起こりやすくなります。
コート、帽子、マフラー、手袋を着用し、寒暖差に対する体の負担を軽減しましょう。
家の中で装着してから外出すれば、血管の中の血液が急に冷やされないので、血管にストレスをかけずにすみます。
このような生活習慣の積み重ねが、血管事故の予防につながります。
暖かい部屋から浴室(入浴中の突然死、12~1月が多い)、寝室からトイレ(冬の深夜、室温は20度以上の温度差)への移動。
急激な温度変化(寒暖差)が、血管事故を引き起こします。
ガウンなどを羽織る、靴下やスリッパをはくなど、首と足を冷やさないように、入浴前に浴槽の蓋を開けて、浴室全体を温めるなどの工夫をしましょう。
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