第6章 65歳を過ぎたらどんどんデシタルツールを活用したほうがいい理由
老人脳になりやすい人の特徴のひとつに「新しいことに挑戦しない」ということがあります。
慣れたことならいいけれど、新しいことにトライするのは面倒で、不安。
自分にはできないと勝手に決めつけている。
でも、それでは脳の老化が進みます。
小さなことでいいので、新しいことにトライしてみてください。
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSは高齢者ほどやった方がいいと思っています。
認知機能を上げる「脳活効果」をかなり期待できるからです。
言ってみれば「脳活SNS」という感じです(もちろん適度な付き合い方が大事です)。
私たちは、つながりと自分の時間、この2つを持つことが大切です。
特に高齢者になって、外に出て人と会うことが少なくなった人は、人とのコミュニケーションをとるツールとしてSNSを活用することをおすすめします。
SNSだけでなく、認知機能を上げるためにデジタルツールを積極的に活用してほしいので、その方法を紹介します。
たとえば、旅行に行くことが難しい場合は、Google Earthなどを使ったバーチャル旅行をしてみましょう。
実際に旅行に行くのではなく、バーチャルで効果があるのかと思うかもしれませんが、脳の活性化という側面で見ると、バーチャルでも十分効果があります。
脳は「イメージしたこと」と「現実」をあまり区別できません。
味覚と嗅覚はどうにか区別できますが、それ以外のものは、現実ではなくバーチャルなものであっても、同じ反応をするのです。
ですから、もし実体験が難しかったら、バーチャルな体験をするのもいいですし、インターネットを活用するのもいいのです。
実際にインターネットが高齢者の脳を活性化するという研究データも出ていますし、インターネットで検索することは知力を押し上げるとも言われています。
デジタル機器は、脳にさまざまな刺激をもたらすツールです。
ぜひ日常生活に取り入れてみてください。
ただし、デジタル機器を使うときには注意も必要です。
スマホとの付き合い方と重なる部分のありますが、次の3つは特に注意してください。
・寝る前に見ない
・1日の使用時間を決める
・姿勢に気をつける。座りすぎにも注意
この点を守って、トライしてもらえたらと思います。
「80歳でも脳が老化しない人がやっていること より」
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急激な温度変化(寒暖差)に心臓や血管は弱いのです。
鳥肌を立ててブルブル震えながら熱い湯につかれば、血圧の急激な上昇・下降という大きな変動が起こり、血管事故が起こりやすくなるのです。
しかも、首まですっぽり熱い湯につかると水圧で心臓や肺が圧迫されます。
その結果、意識を失って浴槽内で溺れたり、長湯しているうちに熱中症のような状態になったりします。
このような状態を「ヒートショック」といいます。
動脈硬化、不整脈、高血圧、糖尿病などの人も、ヒートショックの影響を受けやすいので注意が必要です。
高齢者の家族を持つ人は、入浴時は声をかけ合うことも重要です。
冬場の外出時にも、急激な温度変化からヒートショックが起こりやすくなります。
コート、帽子、マフラー、手袋を着用し、寒暖差に対する体の負担を軽減しましょう。
家の中で装着してから外出すれば、血管の中の血液が急に冷やされないので、血管にストレスをかけずにすみます。
このような生活習慣の積み重ねが、血管事故の予防につながります。
暖かい部屋から浴室(入浴中の突然死、12~1月が多い)、寝室からトイレ(冬の深夜、室温は20度以上の温度差)への移動。
急激な温度変化(寒暖差)が、血管事故を引き起こします。
ガウンなどを羽織る、靴下やスリッパをはくなど、首と足を冷やさないように、入浴前に浴槽の蓋を開けて、浴室全体を温めるなどの工夫をしましょう。
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