トップアスリートや名医は、自律神経のバランスが整っている
自律神経のバランスを整えることが、一瞬で空気を変え、人生を変える「言い方」をするカギになります。
とても大切なことなので、自律神経のバランスについてもう少しお話ししたいと思います。
自律神経のバランスは、次の4つのパターンに分類されます。
1.交感神経が高くて、副交感神経が低い。
2.交感神経が低くて、副交感神経が高い。
3.交感神経も副交感神経も、ともに低い。
4.交感神経も副交感神経も、ともに高い。
1~3はすべて、自律神経のバランスが崩れている状態です。
最もよいのは、4の交感神経も副交感神経もともに高い状態です。
交感神経が高いので、判断力や決断力が高まり、シャープな言い方ができると同時に、副交感神経も高いため、相手を気遣う余裕が生まれます。
とがった言い方にならないので、「シャープなのに感じがいい」まさに100点の言い方をすることができるのです。
トップアスリートや、ゴッドハンドをもつ名医も自律神経のバランスを調べてみると4になっています。
その他の3つのパターンについても考えてみましょう
まず、1の交感神経が高くて、副交感神経が低い場合。
この時、血管は収縮し、血圧が上がり、人は興奮状態にあります。
そのため、攻撃的な言い方や、自分をアピールすることしか頭にないような言い方をしてしまいます。
次に、2の交感神経が低くて、副交感神経が高い場合。
この時は、血管がゆるみ、血圧は低下しています。
よく言えばリラックスした状態ですが、ある意味、ぼーっとした状態とも言えるでしょう。
そのため、的外れでやる気のない言い方をしてしまいます。
3の交感神経も副交感神経も低い場合は、抜け殻のような状態です。
1や2のように、片方が下がっているだけなら、もう片方がよいように作用することもありますが、両方が下がっているとそうはいきません。
非常に疲れやすく、体力もなく、最もパフォーマンスのレベルが下がります。
状況判断力も低下しているため、空気の読めない言い方になります。
「自律神経」と心や体の関係は、医学的に立証されている
自律神経と心や体の関係については、これまでもたくさん研究されてきましたが、医学的裏付けは取れていませんでした。
しかし、自律神経を測定解析する機械を開発したことによって、さまざまな事実がわかってきました。
なかでも最も驚いたのは、私たちの抱く感情が、自律神経の数値を大きく左右しているということです。
人間には喜怒哀楽があり、その瞬間ごとに、さまざまな感情に支配されています。
そして、胸に渦巻くその感情によって、自律神経のバランスはよくも悪くもなるのです。
喜びや楽しみなど、ポジティブな感情を抱いた場合は、自律神経のバランスが整いますが、反対に、ジェラシーや怒り、そねみ、憎しみなど、ネガティブな感情を抱くと、自律神経のバランスは大きく乱れます。
つまり、ネガティブな感情を抱いて、ひと言、ネガティブワードを発した瞬間、自律神経のバランスはさらに乱れ、血流が悪くなり、内臓機能が低下し、ホルモンのバランスまでもが崩れてしまうのです。
このような状態が長く続くと、疲れがたまりやすくなり、ちょっとしたことで体調を崩したり、大きな病気を引き寄せたりすることにつながります。
また、肌や髪のみずみずしさも失われるので、見た目の若々しさも損なわれてしまうのです。
自律神経の測定が可能になったことで、このように「自律神経」と心や体の関係が、医学的に立証されたのです。
「自律神経を整える 人生で一番役に立つ「言い方」 より」
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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。
そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。
とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。
気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。
とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。
しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。
私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。
ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。
いわば元気の素です。
脳を酷使するときにも、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
ビタミンB12について?