第5章 寝る前は歯間ブラシで汚れを落とす
歯磨き時間、半分以上が3分以下
1日に何回、歯を磨きますか?
厚生労働省の調査によると、1回と答えた人が25.3%、2回が50.8%、3回が19.3%という結果が得られました。
朝、晩の他にランチの後にも歯磨きする人が20%近くいるんですね。
これはすばらしいことです。
一方で、歯磨きの時間は3分以下が52.5%となっています。
歯医者に行くと、「5分、磨いてください」といわれますが、これはハードルが高いのが現状です。
実際に、5分は長いですよね。
歯磨きで大切なことは、時間を長くかけることよりも、汚れを残さずに磨くことです。
そのためには、短い時間でも効率的に磨ける方法を覚えることです。
多くの人は、歯に対して歯ブラシを直角に当てていると思います。
これは虫歯予防のためにはいいのですが、口内細菌の除去という意味では不十分です。
口内細菌を除去するためには、歯ブラシを斜め45度にして歯と歯茎の間に充てる方法が効果的です。
これを「バス法」と言います。
ベストは、通常のスクラビング法とバス法を組み合わせることですが、短時間で磨きたい人はバス法を採用してください。
寝る前の歯磨きには歯間ブラシがおすすめ
次に衝撃の事実を紹介しましょう。
歯ブラシだけで除去できる歯垢は61%だというのです。
4割の歯垢は歯を磨いても取れないのです。
しかも、これは完璧なブラッシングをした場合です。
急いでささっと磨いただけでは、さらに磨き残しが多いと考えられます。
1日1回、就寝前の歯磨きに使って欲しいのが、歯間ブラシです。
歯と歯茎の間にうまく入るようにデザインされていて、歯ブラシだけでは取れない歯垢をかき出すことができます。
実際に使ってみると、その威力に驚きます。
使い方は、歯をやや閉じ気味の状態で使うのがコツです。
口を大きく開けてしまうと、頬と歯の隙間がなくなってブラシが入りにくくなってしまうのです。
歯間ブラシを併用すると、85%以上の歯垢がとれるというデータがあります。
歯間ブラシの使い方
I型歯間ブラシ
I型歯間ブラシの場合は、まっすぐに入るので使いやすい。
L型歯間ブラシ
L型歯間ブラシで前歯を手入れする。
ホルダーに90℃の角度がつく。
L型歯間ブラシの利点は、奥歯のケアがしやすいこと。
歯をやや閉じ気味の状態で行なうといい。
「血管が強くなる習慣 より」
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血管力を高める食事は、炭水化物(糖)、塩分を少なめに、HDLコレステロール値を上げる食材を選ぶのが基本です。
これに外せないものが、たんぱく質を十分に摂る食事を心がけることです。
血管はアミノ酸、たんぱく質とコレステロールなどの脂質によってつくられます。
アミノ酸は普通の食事をしていれば十分にとれるので、動物性たんぱく質を意識しましょう。
たんぱく質はとくに血管中膜の結合を強くします。
動脈壁そのものを強くするので、脳出血などを防ぎます。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、栄養素もひとつだけでは機能しません。
ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに不可欠なビタミンの仲間です。
8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。
ビタミンB12について?