第2章 ITは高齢者の強い味方!ハツラツ脳維持には欠かせない

第2章 ITは高齢者の強い味方!ハツラツ脳維持には欠かせない

 

新しいことへのトライが、ハツラツ脳維持の必須条件です。

その中で、とくに強調したいのがITスキルの習得です。

 

私の交友関係では、70代、80代でも、スマホを駆使してLINEやショートメールでメッセージや、写真を送ってくる人がいます。

 

その一方で、40代、50代で、急を要さない小さな用件でも、電話をかけてくる人がいます。

以前は、依頼とか相談といった案件では、直接面談したり、電話で会話したりすることがマナーだという共通認識があったように思いますが、いまはそうではありません。

 

旧知の仲、知り合いはもちろん、会ったことのない人でも、メールで用件を伝えてくるのが一般的になりました。

なかには、とくに高齢者ですが、「メールとは失礼だ」だと感じる人もいます。

 

私は、面識のない人でも、メールの文面がよほど無礼とか理解不能でさえなければ、速やかに返信します。

 

実際、直接一度も会ったことのない編集者の依頼で、著書を刊行したこともあります。

その会社や発信者自身の信頼性、そして刊行時期、刊行形態、趣旨などが、メールの文面から明確に伝わってくれば、なんら不都合を感じないのです。

 

正直なところ、こうした案件を電話で伝えてくることのほうが、迷惑に感じることがあります。

というのは、電話に出られない、あるいは出たくないこともあるからです。

私の場合、午後2時前後に30分程度の昼寝をしますが、そこで起こされるのは、ちょっと辛いのです。

 

ちなみに、こうした昼寝は「パワーナップ(Power nap)」と呼ばれ、疲れた体や脳を回復させる効果が認められています。

これを全社的に社員に推奨しているケースも少なくありません。

実際、あるIT関連企業で、ほとんどの社員がデスクに突っ伏してパワーナップ中というシーンを目撃したことがあります。

右肩上がりの成長を遂げている会社でした。

 

私の場合、朝は5時から6時に起きて、まずメールのチェックをします。

急な依頼などは別にして、プライベートはもちろん、仕事の案件は、ほとんどすべてメールで対応しています。

時間も制約できて、効率的に用件をこなすことができます。

「いつまでもハツラツ脳の人 より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/