第11章 がんばるのも修行、逃げるのも修行

第11章 がんばるのも修行、逃げるのも修行

 

人生は毎日修行。

 

この話をした際「苦難が降りかかったとき、それに向き合ってがんばっている人は修行かもしれませんが、苦難から逃げ出す人はどうなんですか」と質問されたことがあります。

 

なかなか興味深い視点です。

 

苦難に向き合い、がんばっている人に比べて、逃げてばかりの人は修行にならないんじゃないか、そんな指摘はもっともかもしれません。

 

しかし、さまざまな人生を眺めてみると、逃げたからといって楽で幸せな人生が待っているかといえば、そんなことはありません

一時的に楽にはなるかもしれませんが、逃げた人生には「逃げたなりの人生」が待っています。

 

「逃げる」に限らず、人に迷惑をかけている人、相手を裏切る人、陰口をいう人、他人のせいにする人などいろいろな人がいますが、そういうことをしている人たちにも相応の辛さがやはり降りかかっています。

 

まさに、人生はプラスマイナスゼロ。

 

逃げてばかりいたり、人に迷惑をかけている人も結局は修行をしているのです。

 

私は聖人君子ではありませんし、そもそもこれは「いい人間として生きるススメ」でもありません。

 

苦難に向き合い、他人に迷惑をかけないようにがんばっている人も、逃げてばかりで迷惑をかけまくっている人も、種類は違えど、同じように修行をしているのだと私は思っています。

 

自分の人生においてどんな修行をするか、それは自分次第です

 

医師として感じるのは、どんな人生もプラスマイナスゼロで、死ぬときはみんな平等だということです。

「はじめる習慣 より」

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人の体の老化は20代ごろから始まります。

老化は生きている以上避けられないものですが、何をどう食べるかで進行程度が変わってきます。

30代では個人差はさほどありませんが、40歳を過ぎて中年期に入るころからだんだん差が生じ、65歳を過ぎて高年期に入ると、健康状態にはっきりとした差が出ます。

健康寿命をのばす食生活に加えて、年代別の食べ物・食べ方に気をつけると、病気予防がいっそうアップします。

 

動脈硬化は年齢とともに発症しやすくなり、50代になるとほとんどの人(女性は60代から)に動脈硬化が見られるようになります。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

 

血管は「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

ビタミンB12やB6、葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることもわかっています。

 

ビタミンB12について?

https://www.endokoro.com/