ストレスで脳に何が起こるのだろう?

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ストレスで脳に何が起こるのだろう?

ストレスのときに、脳の中で何が起こっているのかを考えてみましょう。

私たちがいやなことに出会いストレスを受けると、脳はその情報を視床下部という部分に送ります。
そこから副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)というホルモンが出ます。
これは、下垂体に作用して副腎皮質刺激ホルモンというホルモンを出させます。
これはさらに副腎皮質に作用してコルチゾルというホルモンを出させるのです。
コルチゾルは「ステロイドホルモン」あるいは「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

このホルモンは本来悪いことをしているわけではないのです。
私たち人間の祖先、いやもっと前の動物としての時代に生きていたころ、ストレスといえば、外敵に襲われるとか、敵と戦うとかいう場合が多かったでしょう。
このようなときには、体の筋肉は全力をあげて活動をしなくてはなりません。
相手を倒すにせよ、相手から逃げるにせよ、筋肉の活動なしには不可能です。

このような筋肉の活動エネルギーはブドウ糖により与えられます。
コルチゾルは血中のブドウ糖を高めて、これを全身の筋肉に供給する作用をもちます。
ストレスにあうと交感神経も活動します。目は輝き、呼吸も心臓の拍動も速くなるのです。
このときも血中のブドウ糖の値は高まります。

普通、ホルモンの分泌は自己調節されます。これを「フィードバック」といいます。
血中のコルチゾルの値が高くなると、視床下部からはCRHが出され、下垂体からは副腎皮質刺激ホルモンが出されています。

ところが、あまりにコルチゾルが多い、つまりストレスの刺激が多いと、この自己調節がはたらかなくなり、コルチゾルが放出状態になります。
すると、このコルチゾルは脳内の海馬や前頭葉の細胞と結合し、これらの機能を抑えてしまうのです。

ストレスがあると記憶がはたらかないのはこのためで、これは実験的にも証明されています。

学生に何かを暗記させるときにコルチゾルを飲ませると、暗記できません。
また思い出す機能も抑えられてしまいます。記憶の入り口は海馬であり、記憶を引き出すのが前頭葉です。
ですからコルチゾルは海馬も前頭葉も抑えてしまうのです。

さらにストレスが続くとコルチゾルの分泌がつねに起こり、最後には海馬や前頭葉の細胞が死滅するのです。

「クッシング症候群(肥満があり顔が丸くなる。四肢は細く高血圧がある)」という病気がありますが、
この場合には下垂体や副腎皮質に腫瘍があり、ここから副腎皮質刺激ホルモンやコルチゾルが大量に出されます。
このような場合、海馬は小さくなっています。つまり、コルチゾルによって海馬の細胞が死滅しているのです。
「ボケない人になる23の方法 より」

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この複雑な世の中、心身の健康があってこそ、希望に満ちた人生があると思います。
その為に、人体を動かしている“脳”という精密コンピューターに健全に働いてもらう必要を感じます。
神経・脳細胞の修復、再生のための必須ビタミンがB12であることを皆様に知っていただきたいと願っております。
ビタミンB12は、脳に大切な栄養素です。

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