ワーキングメモリーを鍛えるにはトランプやゲーム、暗算などが有効
ワーキングメモリーは一時的な短期記憶ですから、一般の長期記憶のように英単語を覚えたり、仕事で名刺交換した人の名前を一生懸命覚える努力をしても鍛えることはできません。
それよりも、一時的な記憶をたくさんすることが大事です。
おすすめするのは、トランプの神経衰弱です。
皆さんも子どものころに夢中になって遊んだことがあるのではないでしょうか?
これは「どこにどの札がある」ということをできるだけ数多く、一時的に覚えておくゲームですから、
ワーキングメモリーを鍛えるにはうってつけです。
数字を何桁まで暗記できるかに挑戦してみるのもいいでしょう。
これは、円周率を十万桁まで覚えて世界記録を保持している原口證さんの記憶術を見習うといいでしょう。
原口さんは頭の中でストーリーを作り、語呂合わせで覚えているようですが、数字のような意味のないものを連続して覚えるときはそのようなやり方が向いているようです。
計算するときに計算機を使わず暗算するのもトレーニングになります。
また、ゲームをするような感覚で、言葉や文章を逆読みしてみるのもワーキングメモリーを鍛えるのに役立ちます。
たとえば「ウチアゲハナビ」を逆から「ビナハゲアチウ」といい直してみたりするのです。
脳を使わないから頭がバカになる、などといわれて白眼視されがちなゲームも、ワーキングメモリーを鍛えるのに役立ちます。
ロールプレイング・ゲームなどをするといいでしょう。
すでに記憶障害が始まっている人、たとえば軽度認知障害のような人で、度忘れが激しい人でも、
幸いなことに、このワーキングメモリーはまだそれほど衰えていません。
ですから、今のうちにぜひともワーキングメモリーの能力を高めておくことをおすすめします。
※ 短期記憶の1つに、「ワーキングメモリー」という特別な記憶があります。
これは、前頭前野(前頭連合野)による働きで、「何かをしようと計画を立て、それに必要なさまざまなことを一時的に覚えておく記憶」のことです。
複雑なことをいろいろ考えて判断して何かを実行するときや、人と会話するときなど、私たちは必ずこのワーキングメモリーを働かせています。
★ ワーキングメモリーを鍛えるにはトランプの神経衰弱や、数字の暗記、暗算、ロールプレイング・ゲームなどがよい。
★ 軽度認知障害でもワーキングメモリーはまだそれほど衰えてはいないので、今のうちに鍛えておきましょう。
「脳ボケはNO!脳を悦ばせて生涯現役 より」
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脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成と核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
ニューロン同士が情報伝達を行うこと、つまり神経機能的連絡を行うためには、新経路の交差点ともいうべきものが必要であり、この交差点をシナプスと言います。このシナプスは、年をとっても増加し、より成熟した結合が進行するとされています。
高度の創造過程にも高密度のシナプス形成が必要と思われ、そのために必要な素材として栄養成分が必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12です。
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