【脳卒中予防】ライフスタイルを改善しよう① 『食事』

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脳卒中予防】ライフスタイルを改善しよう① 『食事』
脳の血管を守るための食生活のポイントは、「減塩、減脂肪、エネルギーコントロール、栄養バランス、食物繊維」の5点です。
こうした食生活は、他の生活習慣病を予防することにもつながります。
 
≪減塩を成功させるポイント≫
 
塩分のとりすぎは、脳卒中の最大の危険因子である高血圧を招きます。
塩分(ナトリウム)をとりすぎると、ナトリウム分子が水の分子と結びついて血液の量がふえ、結果的に血圧の上昇につながるからです。
さらに、血管壁の細胞のナトリウム濃度が高くなると血管が収縮しやすくなり、これも血圧の上昇を招く一因になります。
 
減塩の目標値は、当初は110g以下を目ざし、しだいに7g以下に減らしていきましょう。
減塩のポイントは次のとおりです。
 
●めん類の汁は残し、味噌汁は具だくさんにする。
●ハム、ベーコン、かまぼこ、漬け物など塩分の多い食品をとりすぎない。
●減塩しょうゆや減塩みそを利用する。
●スパイスやわさびなどの香辛料や酸味を活用する。
●だしの風味を生かし、薄味に仕上げる。
●新鮮な素材を選ぶ。
 
≪脂肪を上手にとるポイント≫
 
現代人は脂肪のとりすぎといわれています。
摂取エネルギー量に占める脂質の割合は適正比率の上限である25%を超えており、動脈硬化が進んで脂質異常症、肥満などの原因となり、脳卒中を招く元凶になります。
 
脂質には、肉や乳製品に含まれる飽和脂肪酸と、魚介類や植物油に含まれる不飽和脂肪酸があります。
それぞれ体にとって必要な脂質ではありますが、飽和脂肪酸のとりすぎは血中コレステロール値を上昇させる作用があります。
一方、不飽和脂肪酸にはコレステロール値の低下、抗血栓、抗アレルギーなどの作用があります。
 
脂質の上手なとり方のポイントは次のとおりです。
 
飽和脂肪酸1に対して、不飽和脂肪酸1.52の割合でとる。
●肉は脂肪の少ない部位を選ぶ。
豚肉や牛肉ならヒレ、鶏肉ならささ身。
●フライや天ぷらなど、揚げ物は控える。
●すき焼きよりしゃぶしゃぶ、ステーキより網焼きといったように、脂を落とす調理法を工夫する。
●バターやクリームを控える。
 
≪生活に見合ったエネルギーを摂取≫
 
エネルギーコントロールの基本は、自分の生活に見合ったエネルギー量の食事をとることが基本です。
若いころと同じような食生活を送っていると、基礎代謝量の低下や運動不足などによって年齢を重ねるにつれて肥満傾向になりがちです。
 
≪主食、主菜、副菜、副々菜でバランスよく≫
 
食事の内容に偏りがあると、せっかく摂取した栄養素を十分に役立てることができなくなるだけでなく、不足や過剰による弊害が生じて生活習慣の引きがねになってしまいます。
 
栄養素には、①エネルギーになる、②体をつくる、③体の調子を整える、という3つの働きがあります。
これを食事におきかえると、①エネルギー源となる糖質を摂取するための「主食」、②体をつくるタンパク質や脂質を摂取するための「主菜」、③体の調子を整えるビタミンやミネラルを摂取するための「副菜」や「副々菜」になります。
これらをうまく組み合わせることが基本となります。
 
≪脳の血管を守る食物繊維≫
 
食物繊維は「第6の栄養素」といわれています。
栄養的な価値はありませんが、適度に摂取することにより、コレステロール値の上昇を防ぎ、食後の血糖値の急上昇を抑え、有害物質を吸着することでがんの発生を予防し、便秘を予防・解消し、満腹感を与えることでエネルギーの過剰摂取を防ぐ・・・・・・などの効果があります。
 
食物繊維を多く含む食品は、海藻類、こんにゃく、豆類、根菜類などです。
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
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