【脳卒中予防】ライフスタイルを改善しよう④ 『ストレス』

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脳卒中予防】ライフスタイルを改善しよう④ 『ストレス』
適度なストレスは、思考力や集中力、分析力などを高めますが、過度のストレスは血圧の上昇や動脈硬化の原因になります。
心身のストレス解消に努めましょう。
 
≪ストレッサーとストレス≫
 
ストレスというのは、もともとは物理学の分野で使われる用語で、「ある物体に力を加えたとき、加えられた力に対して物体の内部にできるゆがみ」をあらわします。
加わった力をストレッサー、ゆがみをストレスといいます。
 
ストレスという言葉から思い浮かぶのは、配偶者の死、離婚、病気、多額のローン、結婚、昇進、左遷、転勤など精神的な面での痛手や刺激ですが、暑さや寒さ、騒音、過度の明るさなどの物理的な刺激もストレスを引き起こします。
 
まったくストレスのない生活はありえません。
こうしたストレスが心身の病気を引き起こさないように、適度に解消する工夫が必要です。
 
≪ストレスは、あって当たり前≫
 
ストレスは「あって当たり前」と割り切り、心身を解放できるように心がけてみましょう。
何事も完全にやらないと気がすまないタイプの人は、「適当に」という言葉を人生観に加え、自分だけで問題をかかえ込みがちな人は「人に相談する」という姿勢を持つだけで、幾分かは気持ちが楽になるはずです。
 
疲れをため込まないように適度に休息することも必要です。
日中に眠くなるようであれば、良質の睡眠がとれていない可能性もあります。
ぬるめのお湯でゆっくりと入浴し、リラックスしてから就寝しましょう。
 
≪血圧を急上昇させる冷気や冷水≫
 
暑さ寒さなどの物理的な刺激は体にさまざまな反応を引き起こしますが、脳卒中の予防という意味でもっとも重要なのは寒冷刺激です。
暖かい場所から寒い場所に移動したり、冷たいものにさわったりすることで、血圧が一気にはね上がり、脳卒中の発作を起こしやすくなります。
 
日常生活で注意したい寒冷刺激には次のようなものがあります。
 
● 冷 気
寒い時期に脳卒中の発作を起こしやすいのは、夜中にトイレに立ったとき、朝方に新聞をとりに行ったとき、寒い脱衣場で衣服を脱いだとき・・・・・・などです。
寒い場所に移動するときは、めんどうでも何か上着をはおったり、ショールやマフラーを身につけましょう。
 
また、トイレや脱衣場専用の暖房器具を用い、各部屋の寒暖の差を小さくする工夫も必要です。
 
● 冷 水
炊事や手洗い、洗面などで冷たい水に手をつけると、場合によっては収縮期血圧3040mmHGも上がることがあります。
血圧の上昇を招かないためには、夏場以外は人肌程度のお湯を使うようにしましょう。
 
● 入 浴
暖かな部屋から寒い脱衣場へ移動し、さらに暑いお湯に入るといったように、入浴時には温度差が大きく変化します。
脱衣場と浴室のドアをしばらくあけておくだけでも、こうした温度の激変は防げます。
お湯の温度は、ぬるめが理想的で、シャワーも同様です。
 
食後1時間以上たってから入浴し、お酒を飲んだあとの入浴はやめましょう。
 
★ 入浴と血圧の変化 ★
 
高温のお風呂に入ると交感神経が刺激されて皮膚の末梢血管が収縮し、収縮期血圧を上昇させます。
初期の血圧上昇は、お湯に入って2分間で2030mmHGくらいですが、高血圧の場合は50mmHGも上昇する場合があります。
 
その後、末梢の抵抗が低くなって血圧は下がりますが、しだいに全身があたたまるにつれて再び上昇します。
こうした血圧の上昇や降下は、循環器系に大きな負担をかけ、脳卒中の引きがねになります。
 
お湯の温度は、夏は3739度ぐらい、冬は40度ぐらいを目安にしましょう。
温度刺激が少ないために副交感神経が刺激されて末梢神経が拡張し、血圧が下がって心臓への負担が軽くなります。
また、リラックス効果によって安眠に導くという作用もあります。
 
★ 日常生活で血圧が上昇するとき ★
 
日常生活ではさまざまな場面に遭遇します。
運動、精神的な緊張、環境から刺激など、交感神経の働きが活発になる場面もたくさんあります。
交感神経が働くと副腎からアドレナリン、神経末梢からノルアドレナリンが分泌され、心臓の血液拍出量を増加させ、全身の細い動脈を収縮させます。
その結果、血圧が上昇してしまいます。
脳卒中の予防のために日常生活の中で注意したいのは、こういう場面です。
 
●電車に飛び乗るために階段を一気に駆け上がる。
●排便のときに強くいきむ。
●おおぜいの人の前でスピーチをする。
●会議で発言する。
●喜怒哀楽など、感情が著しく変化する。
 
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隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

<ビタミンB12の働き>
・新しい細胞を作り、壊れた細胞を修復する働き。
・神経の壊れた部分を修復する働き。
・伝達物質を作る働き。
・免疫を正常にする働き。
・脳の詰まったところをかき出す働き。
・血流をよくする働き。
このような様々なはたらきがあります。
また、ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働きます。
 
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、修復作用を発揮します。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
脳と神経の修復・再生のビタミンB12
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12