【認知症】ぼけを防ぐ方法はあるか?

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認知症】ぼけを防ぐ方法はあるか?
年をとってぼけてしまう人と、高齢でもいきいきと過ごす人。
その差をつくる要因がライフスタイル。
認知症生活習慣病の一つと考えると、防ぐ方向が見えてきます。
 
≪食生活を工夫したり脳を活発に活動させることは、ぼけ予防につながる≫
 
認知症は、さまざまな危険因子が複雑に関係し合って発症しますので、これさえやっておけば100%予防できるという方法はありません。
 
一ついえるのは、生き生きと健康に暮らすことです。
それは広い意味でのぼけ防止になり、認知症のリスク因子を減らすことにもつながります。
 
生活習慣病を防ぐ
 
中年期にどんな生活をするかで、その後にやってくる老年期の健康が決まるといっても過言ではありません。
肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病は、認知症のリスク因子になりますが、いずれも暮らし方を変えることで改善できるものです。
年齢や遺伝はどうにもなりませんが、こちらは方法があるのです。
 
●人とふれ合い、社会活動に参加する
 
認知症と社会的ネットワークとのかかわりに注目したスウェーデンの調査があります。
その調査報告は、次のようにまとめています。
 
・一人暮らしや、社会とのつながりが欠けることは、認知症のリスクを1.5倍高める。
 
・既婚で同居者がある人に比べ、非婚の単身者のリスクは1.9倍になる。
 
・社会的ネットワークが豊富な人に比べ、ネットワークが少ない人は認知症の危険度が60%増加する。
 
●脳を生き生きと活動させる
 
脳を活発に働かせると、神経細胞の間をつなぐネットワークがふえ、知的能力が高まって、それが認知症予防にもつながると考えられます。
 
具体的な活動効果を調べた調査によると、読書、ゲートボール、楽器の演奏、ダンスには、アルツハイマー病をはじめとする認知症の原因疾患を防ぐ効果をあらわしました。
 
●抗酸化物質が豊富な食事
 
活性酸素は誰の体内にもありますが、これが多くなると、細胞を老化させ、がんの発生を促すとされています。
活性酸素は、アルツハイマー病のリスク因子でもあります。
この活性酸素の作用を抑えるように働く抗酸化物質が、ビタミンE・ビタミンC・βカロテンなどです。
 
・抗酸化物質が豊富な緑黄色野菜、果物、日本茶などをとり入れた食事を、バランスよく食べましょう。
 
●肉よりは魚中心の食事にする
 
不飽和脂肪酸は、健康一般ばかりでなく、認知機能にもよいとされています。
特に魚に含まれる不飽和脂肪酸には、血栓予防や抗炎症作用などが認められています。
 
シカゴの研究チームが調べたところ、魚の摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループと比べ、認知症の危険率が70%も低くなったと報告しています。
 
●体を動かす
 
運動には、さまざまな病気に対する予防効果がありますが、アルツハイマー病にも有効です。
 
中でも、ウオーキングのような有酸素運動は、脳の血流を活発にするのです。
ただし、同じ運動でも重量挙げなどの無酸素運動には、このような効果は認められません。
 
●おかしな兆候に早く気づく
 
認知症は、早く見つけて専門医を受診することができれば、症状の進行を遅らせるためのさまざまな治療が可能です。
さらに、延命率も高くなります。
 
早期発見・早期治療は、がんなど命にかかわる病気だけでなく、認知症にとっても大きな予防策なのです。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12