【認知症】「見当識障害」は順番に進む

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認知症】「見当識障害」は順番に進む
 
見当識とは「時間・場所・人物」を記憶し、認識する能力のことです。
 
認知症になると、記憶や認知の能力が低下していきますので、見当識も障害されるようになります。
 
今日は何日か(時間)、いまいるのはどこか(場所)、目の前にいる人は誰か(人物)、といったことがわからなくなります。
ただし、一度にすべてが障害されるわけではありません。
 
●最初は「時間」
認知症の初期は、時間に関する見当識から失われていきます。
 
この段階で、認知症に気づくことができればいいのですが、今日の日付がすぐにわからないことは誰にでもありますし、わからなくても「今朝は新聞を見なかったから」と言えば違和感はありません。
このように、人と接する仕事をしてきた人などは、要領よくごまかすこともあるため、周囲は気づきにくいのです。
 
●しだいに「場所」がわからなくなる
認知症が進むと、だんだん「場所」の見当識も失われていきます。
最初は慣れていない場所で迷う程度で、頻繁に起こることもないため、家族も「たまたま」と思ってしまいます。
しかし、場所の見当識障害は、しだいにはっきりしてきます。
自宅のトイレがわからない、自宅にいるのに「家に帰る」と言い張る、といったことが起こるからです。
 
●最期は「人物」の誤認
最終的には、家族の区別もつかなくなります。
孫をよその子供と間違える、配偶者に「どなたでしょう」とあいさつする、息子が帰ってきたのに「知らない男が侵入した」と騒ぐ、といった行動があらわれます。
認知症アルツハイマー病 より」
 
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ビタミンB12の老化防止効果
 
ビタミンB12の修理工・再生屋としての能力は、21世紀の日本が抱える最重要課題のひとつである老人問題に、今後、大きな光明をもたらすことは間違いありません。

ビタミンB12は、悪性貧血等に優れた効果があることは以前から知られていましたが、最近、傷ついた神経繊維の修復や神経の伝達物質の合成に関与していることがわかってきました。

従来、一度死滅してしまった脳細胞は、再生不可能とされてきましたが、近時、ビタミンB12によって、再生されることがわかってきました。
それが、末梢神経障害や認知症の治療に有効である事から、俄然注目を浴びるようになってきました。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者は、血液中にビタミンB12が少なくなっています。
そこで、認知症患者にビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、意欲、自発性の障害などの精神障害が軽快するケースが多くみられるとの事です。

今や人口の4人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるに至ったのは、医療技術が飛躍的に向上した結果ですが、残念ながら、脳に関する医学がそれに追いついていないことも事実でしょう。
老齢化が進むにつれて、感情の起伏が少なくなる、いわゆるボケ症状が見られるケースが増えています。
これは、脳が萎縮する為に起こることで、同じように老人認知症の3割~5割を占めるアルツハイマー症候群も、脳全体が萎縮して、大脳皮質に変化が起こることによります。

脳の萎縮を防止するためには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行なわれなければなりません。
ビタミンB12は、この蛋白合成と核酸合成の両方に役立っています。
 
ビタミンB12について
子供たちの脳、集中力・学力向上、受験にビタミンB12