内分泌・代謝の病気①(糖尿病、痛風)にはこんな栄養成分が必要

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内分泌・代謝の病気①(糖尿病、痛風)にはこんな栄養成分が必要
 
≪糖尿病≫
 
太っていて、やたらとのどが渇き、トイレが近く、空腹感があってなんとなく疲れやすいという症状があれば、まず糖尿病が考えられます。
 
糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの作用不足によって、さまざまな代謝障害がおきる病気です。
糖尿病になりやすい体質に、過食、肥満、不規則な生活、ストレスなどが加わって発症します。
適切な治療を受けないと、脳血管障害、心筋梗塞、視力障害、腎臓病などの合併症がおきてきます。
糖尿病そのものより、合併症が恐いといっても過言ではありません。
 
糖尿病の治療の根本は、第一に食事。
タンパク質、脂質、糖質はバランスをとり、ビタミン・ミネラルは充分に、また、食物繊維も多くしますが、量は腹八分目に。
第二に運動が大切です。
予防には過食を避け、ウエイトコントロール(標準体重に近づける)が最も有効です。
 
●糖尿病に効く栄養成分
ギムネマ酸 EPA タウリン γ-リノレン酸 食物繊維 ビタミンB群・C・E クロム マンガン カリウム 亜鉛 ギャバ
 
バランスのよい食事を、エネルギーがオーバーにならないように気をつけながら、13回規則正しく、ゆっくり食べましょう。
 
食物繊維は糖尿病の人の腸管機能を改善するという報告があります。
ギムネマ酸は小腸のブドウ糖吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑えます。
 
痛風
 
関節におこる突然の激痛とはれが、痛風発作の特徴です。
美食、深酒を続ける活動的で肥満した男性に多くみられる病気です。
痛みは下肢に限られ、激痛が生じ、同時に寒気やふるえ、発熱などがみられることもあります。
 
痛みの原因は、尿酸結晶が関節の骨膜に沈着したためで、血中の尿酸が高まった(高尿酸血症)ことによるものです。
 
食べ物に含まれる核酸やタンパク質のプリン体が、代謝を受けて尿酸になります。
尿酸が合成されると、高尿酸血症となり、ついには痛風になってしまいます。
 
また降圧剤やアスピリンを長期に服用しつづけると、高尿酸血症を生じさせ、痛風に進行することがあります。
薬剤を服用していなくても、腎臓に障害があるとき、つまり慢性腎炎や高血圧、糖尿病があると尿酸の排泄量が減少して痛風になります。
痛風になる前にもとの病気の治療をきちんと受けたいものです。
 
発作の予防には、プリン体、脂質、エネルギー量が過多にならない食事、充分な水分、適度の運動が必要です。
アルコールを控えることはいうまでもありません。
 
痛風に効く栄養成分
カリウム ナトリウム 銅 亜鉛 マグネシウム 大豆サポニン
 
水分は積極的にとりますが、ジュースや炭酸飲料、砂糖入りの紅茶、コーヒーは、糖質によってエネルギー摂取量がふえるので、減量中の人は避けます。
お茶、ウーロン茶、砂糖ぬきの紅茶やコーヒーにしましょう。
「からだに効く栄養成分バイブル より」
 
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの悪さなどが考えられます。
忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。
 
一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。
もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、B類のビタミンB12、B6葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。
これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を考えるべきだという学者もいます。

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。
これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
 
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステイン活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12について