止まっている時間が長いと脳の活動は停滞に向かう

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止まっている時間が長いと脳の活動は停滞に向かう
 
意欲を発生させるためにも、それを維持するためにも、根本的に大切なのは、一言でいえば「行動していること」です。
 
やる気を起すのが下手な人は、止まって考えている時間が長いのではないかと思います。
 
脳は基本的に、変化に対応して動くものだと考えて下さい。
 
止まっている状態では、目に見えている景色にも、身の回りの状況にも変化が起こらないので、脳の活動はどうしても停滞に向かっていきます。
 
そうなったとき、思考が影響を受けやすいのは、自分自身の感情です。
しかも、往々にしてネガティブな感情に影響されます。
 
自分の中にある些細な不安や不快を増幅させるような方向に思考を進めてしまい、ますますやる気が起こらなくなって、身動きが取れなくなっていく、という悪循環にも陥りがちです。
 
そこでまず、やる気を起こすのが下手な人は、次のように考えることを習慣化して下さい。
 
やる気とは、行動することによって蓄積されるエネルギーである。
 
止まったまま考え込んでいても、やる気が増幅されていくことはないのです。
 
しかし、重大なことに関して、よく考えずに行動して失敗する、というのも問題があります。
 
そこで大切になってくるのが、誰にも迷惑をかけないようなことで、自分のためにはなる、適度な運動や簡単な雑用をする場面をたくさん持っていることです。
 
「自分のためにはなる」と言っても、それは社会的意義が大きなことである必要はまったくありません。
部屋の片付けをしたり、洗い物をしたりするだけでもいいと思います。
 
また、雑用ではありませんが、簡単な計算問題を解いたり、手頃な文章の音読をすることでもいいでしょう。
 
効率を求めすぎていると、そういうことを無意味だと考え、否定してしまう場合がありますが、脳の性質から考えれば、それは無意味どころか極めて重要なことの一つです。
 
一度度先入観を取り除いて、適度な運動や簡単な雑用をいくつか連続させてみると、止まったまま難しいことばかり考えているときより、明らかに「脳が元気になる」ということを実感として理解していただけると思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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