短い時間を意識する訓練に「スマホのタイマー」を

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短い時間を意識する訓練に「スマホのタイマー」を
 
脳が冴えた状態をつくるためには、5分、15分、30分といった、ごく短い時間を意識して作業する機会を持っていることが、とても大切です。
5分で机の片付けを終わらせ、15分でメールを返信し、30分で簡単な書類作成を終わらせる。
そういう習慣を普段から持っている人は、脳に作業興奮を起こさせるのが上手く、また、1時間や2時間という、より長い「時間の制約」も意識しやすい。
そのため、やる気や集中力を自分で高めるのも上手いのだと思います。
 
反対に普段、1日かけてここまでできればいい、1週間でここまで終わらせればいい、という大ざっぱな時間の感覚しか持っていない人は、12時間という比較的短い「時間の制約」が意識しづらいはずです。
5分くらいオーバーしてもいいだろう」という甘さが、その5分に対する感覚の曖昧さによって、15分のロスにつながり、30分オーバーしたあたりから、もう「時間の制約」自体どうでもよくなる、ということになりがちだと思います。
 
そういう人にまず大切なのは、5分、15分、30分といった、ごく短い時間に対する厳密さを取り戻すことです。
 
それを訓練する一つの方法として、スマホのタイマーを使うことが有効だと思います。
 
タイマーの良いところは、時間の経過が明確な変化によって示されることです。
短い時間に対する感覚を鍛える場合に、タイマーは優れていると思います。
 
そのタイマーを使って、まずは5分でどのくらいのことができるか、試してみて下さい。
刻々と変化していく時間の経過を時々見ながら、簡単な作業をする。
慣れていない人が最初に感じるのは、おそらく「5分という時間がいかに短いか」ということだと思います。
 
5分でどのくらいのことができるかが分かったら、次はタイマーの設定を変え、10分、15分だったらどうかを試してみましょう。
15分あれば、かなりのことができるとは思いますが、タイマーを使って改めて確かめてみると、最初に感じるのは、やはり「短い」ということだと思います。
 
その短さを体感することが大事です。
「時間はあっという間に過ぎてしまう。その間にできることは限られている」ということを日常的に経験することが、「時間の制約」に対する厳密さを育て、脳に緊迫感をもたらすことに役立つのです。
 
その力を鍛えてから、1時間、2時間、3時間という「時間の制約」を自分に課してみて下さい。
やる気や集中力を自分で高めるのが上手くなると思います。
「脳から自分を変える12の秘訣 「やる気」と「自信」を取り戻す より」
 
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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。
この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。
セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。
 
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です
仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、イライラしやすくなります。
また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。
こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンアセチルコリンドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニンアセチルコリンドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
 
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。
 
ビタミンB12は腸で吸収されます。
しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために大量のビタミンB12を補給する必要があります。
胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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