「A欠乏脳」-「アセチルコリン」を活性化するには活動的な生活を!

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「A欠乏脳」-「アセチルコリン」を活性化するには活動的な生活を!
 
「A(アセチルコリン)欠乏脳」に必要な生活習慣の基本は「アクティブ・ライフ」つまり「活動的な生活」を送ること。
積極的に人とかかわる趣味や運動に取り組み、「認知予備力」を強くすることが「ボケ」防止につながります。
 
「A欠乏脳」の方が「体調不良」や「もの忘れ」を克服するには、アセチルコリンを活性化させて、認知予備力を強くする生活が必要となります。
 
アセチルコリン」とは、私たちの記憶や学習などの知的機能に関係している脳内エネルギー物質のひとつです。
これが活性化していると、認知予備力が高まります。
 
この「認知予備力」とは、老化による体調不良や認知症から私たちを守ってくれる力です。
がんや細菌、ウイルスから人体を守ってくれる「免疫力」に似ていますね。
この認知予備力を強くする生活習慣は、次の3要素がうまく重なり合っているのが最適です。
 
     知的活動
     有酸素運動
     社交性
 
たとえば「知的活動」のひとつであるケームにしても、ひとりでクロスワード・パズルをするよりも、対戦相手がいる囲碁やチェス、将棋、トランプのほうが、より認知予備力を高める効果があることがわかってきました。
人を相手に、偶発的な出来事に臨機応変に対応する活動が、認知予備力を強くします。
 
そして、「計算ドリル」のような脳トレが認知予備力を高めないことも、世界的な大規模疫学調査で判明しました。
同じことを反射的に繰り返す活動では、認知予備力を強化する効果は期待できないのです。
 
有酸素運動」に関しても、ウォーキングや水泳をひとりで黙々とこなすより、テニスや社交ダンスにように、体を動かすことと同時に、人とかかわりあう要素がプラスされるもののほうが、より効果的であるといわれています。
 
では、「A欠乏脳」の方におすすめの生活習慣を次回から紹介します。
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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