「A欠乏脳」-1.日替わりの運動・競い合うスポーツで汗を流そう

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「A欠乏脳」-1.日替わりの運動・競い合うスポーツで汗を流そう
 
運動が健康に良いのは当たり前。
しかし「A(アセチルコリン)欠乏脳」の方は、ウォーキングやサイクリングのような単調な運動を努力して続けても、そんなに健康増進効果は望めないでしょう。
 
それよりも、他人と一緒にする社交ダンスや、競技性のあるゴルフやバレーボール、テニスなどの運動のほうが効果的です。
競技性のある運動は、マンネリ化することなく続けられます。
 
 また、ひとりきりで行うエクササイズよりも、“人との駆け引き”も加味された運動刺激のほうが、「A欠乏脳」の方に必要なアセチルコリンを活性化し認知予備力を発達させるのです。
 
 さらに「A欠乏脳」の方は、「週に3回はスポーツジムに行こう!」と決心しても、三日坊主になってしまう傾向にあります。
 
 その点、運動仲間を持っていれば、仲間と「テニスを週2回、毎回19時スタート、時間は2時間」と決めておくことで、もしひとりでの散歩なら「今晩は気分が乗らないからサボろう」と思ってしまうような日でも、仲間がある話なのでむげにサボるわけにはいきません。
 
 そして、ラケットを握ってしまえばしめたもの。
15分もボールを追いかけて汗ばんでくると、いつの間にか気分もよくなり、おしゃべりに花を咲かせ、試合が終わるころには「ああ、楽しかった。ではまた、あさって!」ということになります。
 
 また最近、「多くの種類の運動活動をしている人ほど認知症になりにくい」という関係を認めた研究結果が報告されました。
 
 65歳以上の男女3375人について、認知症になった人とならなかった人とを比較すると、自転車、ジョギング、ボウリングなどの運動について、活動時間数よりも活動の種類が多い人ほど認知症になりにくいことが判明したのです。
 
 4種類の運動をしていた人は、1種類のみの運動をしていた人より認知症になる確率が半分に軽減したのです。
 
 多くの種類の運動をすることによって、脳と体のさまざまな部位が取りこぼしなく、バランスよく刺激されることが効果的なのでしょう。
多くの種類の食物をバランスよく摂るのが健康に良いのと同じことでしょう。
 
 さらに、何種類もの運動を仲間とすれば人脈も広がることになります。
運動野効果だけでなく、社交性が高まる効果がますます脳内エネルギーのアセチルコリンを充填させ、健康になれるのです。
 
 「A欠乏脳」は人との駆け引きがある運動を継続的に
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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