「A欠乏脳」-6.毎日昼寝の習慣を
「昼寝をする人はボケない」という研究報告があります。
昼寝は特に「A欠乏脳」の方におすすめです。
その結果、短時間の昼寝の習慣のある人たちは、認知症になりにくかったのです。
そこで、浅田教授はこの研究を踏まえて、茨城県・利根町で介入研究(今までの認知症予防に効果がありそうな知見を考慮し、健常者に積極的にそのライフスタイルを導入してもらい、その効果を調べる研究)を行いました。
利根町の65歳以上の400人に、30分以内の昼寝などを中心としたライフスタイルを実践してもらったのです。
その結果、介入しなかった1500人と比べて、認知症の発症が75%に減少したのです。
さらに、昼寝をするグループは記憶テストの成績も向上したというのです。
高齢になると、どうしても早寝早起きになるでしょう。
また、早寝早起きが健康によろしいことは証明されています。
まさに「早起きは三文の徳」。
朝が早いと、午前中だけでもかなりいろいろなことができます。
充実した午前中を過ごし、お昼ごはんを食べた後、眠くなるのは自然の摂理。
20分間の昼寝をして、午後の活動的な生活に備えましょう。
「A欠乏脳」の方は、昼寝の時間が多少長くなっても大丈夫。
しかし反対に、「S欠乏脳」の方の場合、昼寝には注意が必要です。
昼寝をしすぎると、夜の不眠症が悪化してしまいます。
また、「A欠乏脳」の方の昼寝は、何時でもウトウトしてかまいませんが、「S欠乏脳」の方は、午後2時までに、20分以内のうたた寝にとどめておいてください。
毎日20分の昼寝の習慣はボケ予防の効果あり!
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
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木枯らしと孤独が骨身に染みる…秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?
なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。
「なかでも10月から3月頃にみられる“冬季うつ”は、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質のセロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」
「なかでも10月から3月頃にみられる“冬季うつ”は、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質のセロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」
うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
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