「S欠乏脳」-①ひとりきりで修行のように散歩・水泳・座禅を

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「S欠乏脳」-①ひとりきりで修行のように散歩・水泳・座禅を
 
「S(セロトニン)欠乏脳」の方は、ひとりきりで黙々と、自分の体力の半分ぐらいでできる「有酸素運動」を行ってください。
 
そのときの注意事項としては、しっかり酸素を吸いながら、軽く汗ばむくらい、リズミカルに行うことです。
間違っても、友人と会話をしながら運動を楽しまないでください。
 
おすすめの運動は、散歩、サイクリング、水泳、ヨガ、座禅などです。
 
これらのエクササイズが、体のみならず脳内エネルギーにも関係する理由は、「リズム運動性」にあります。
 
ウォーキングやジョギング、サイクリング、水泳などは、筋肉の緊張と弛緩を左右・前後と、交互に繰り返すリズム運動です。
呼吸のリズムも規則正しく行ってください。
ペースを上げたり下げたりしないで、ずっと一定のペースで単調に行うことが大切です。
 
こうしたリズム運動には、脳内エネルギー「セロトニン」を活性化させる働きがあるのです。
 
水泳やサイクリング、ジョギングがリズム運動なのはわかりやすいですが、座禅やヨガはどうなのでしょうか?
 
実は、座禅とヨガもリズム運動なのです。
座禅とヨガの本質は「呼吸法」にあります。
座禅とヨガでは、私たちが日ごろ意識することなく行っている呼吸を強く意識すること(腹式呼吸や鼻呼吸、1分間の呼吸回数チェックなど)で、呼吸を律しています。
 
呼吸機能も運動機能のひとつですので、呼吸のリズムに注目する座禅やヨガもリズム運動なのです。
 
ストレス社会では、ともすると私たちはリズムよく呼吸をすることができていません。
日常生活の中で興奮したり不安を感じた時、私たちの呼吸は乱れています。
乱れるどころか、数秒も呼吸を止めたりしています。
そして、呼吸のリズムが乱れると、ますます心身のコンディションが乱れていきます。
 
 座禅やヨガ、有酸素運動による「リズム呼吸の自覚」によって、脳内のコンディションを調整することができるのです。
 
 人と一緒に運動をすると余計な気を遣うため、集中力が途切れ、呼吸も乱れ、リズム運動性が保たれなくなるので、セロトニン活性化の効果が上がりません。
 
 この有酸素運動を、「週に3日、130分間」継続してください。
 
 ただし、「S欠乏脳」の方は几帳面であることが多いので、一つだけご注意を。
天気や体調が悪い時は、サボってもかまわないです。
 
 「S欠乏脳」は週に3日、130分の有酸素運動を!
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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