「S欠乏脳」-②本当に毎日掃除する必要がありますか?

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「S欠乏脳」-②本当に毎日掃除する必要がありますか?
 
「S(セロトニン)欠乏脳」の方へお尋ねします。
今日の風呂掃除、本当に必要ですか? かなり疲れているのに、工夫した手料理をつくろうとしていませんか? 洗濯をご主人か誰かに代わってもらうことはできないのですか?
 
「私がいつもしていること」「私がして当たり前」「私がしなければならない」「私がすべきである」といった、無意識の自動思考を行動に移す前に、一歩立ち止まってください。
 
とても疲れている今、「私がこれを本当に今、しなければいけないのか?」と再考してみてください。
 
「S欠乏脳」の方は、手抜きが苦手な傾向にあります。
 
疲れていて仕事の能率が落ちても休もうとせず、納得がいくまで働きます。
自分がどんなに疲れていてもがんばってしまいます。
そして、仕事がはかどらなくて、きちんとできないのは、「自分が悪い」と自責の念に駆られてしまうのです。
 
そして、その考えは焦りをも生み出して、「体調不良」を悪化させていきます。
 
この「S欠乏脳」に陥りやすい方の性格は、良い言い方をすれば「真面目」「几帳面」「綺麗好き」「きちんとしている」「完璧主義」。
悪い言い方をすれば「神経質」「融通がきかない」「頑固で意固地」な性質です。
 
該当しそうな方は、まず仕事の優先順位を付けてみてください。
毎日、朝一番にデスクで書き出すようにすると、効果的でしょう。
 
仕事の優先順位についてですが、期間を対象にした場合、短い期間では、「今日1日」という単位で仕事の優先順位を付けます。
 
たとえば、ある日の仕事に優先順位を付けるなら、①外来診療、②来週の講演の準備、③仕事関係の人との会合、④書き下ろし単行本用の原稿執筆、⑤風呂掃除……という具合です。
 
ここで、今やろうとしている仕事は何番目か、ということを認識します。
     の診療が遅くなった場合、②の来週の講演の準備をしないまま、③の本日の会合に出席してもいいかどうかを考えるのです。
もし、会合のキャンセルが可能であれば、そうしたほうがベターです。
そして、今日は結構疲れているので、④と⑤はパスします。
家族がどうしても風呂に入りたがったら、銭湯に行きましょう。
 
人間のエネルギーにも限りがあります。
自分の中では、優先順位の高い仕事を片付けたのだから、優先順位⑤番の風呂掃除をさぼったのは、やむを得ないと考えれば、そんなに自責の念に駆られることはありません。
 
 優先順位の低い「気が進まない作業」は勇気を持って手抜き・先送りに
 
自己診断⇒105日記事:ステップ2 あなたの脳に不足しているのは「A(アセチルコリン)」ですか?「S(セロトニン)」ですか?
「もの忘れとウツがなくなる「脳」健康法 より」
 
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木枯らしと孤独が骨身に染みる秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになるといわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 なんと季節の変化が引き起こすうつ病が存在するというのです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気なのだそうです。

 「なかでも10月から3月頃にみられる冬季うつは、過食、過眠なども主な症状としてあげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質セロトニンが減ることによる脳の活動低下が原因と考えられています」

 うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
 
また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンノルアドレナリンが減少したり、視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。
 
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、生活全般を見直してみることが必要です。
 
うつ症状の予防や軽度の場合の改善に役立つのは、ハーブの一種であるセントジョーンズワートです。
有効成分のぺルリフォリンに、脳内の神経伝達物質セロトニンを増加させる働きがあるため、おちこんだ気分を回復して、気持ちを適度に高揚させてくれます。
 
そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12葉酸などのビタミンB群を補給します。
 
トリプトファンアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などのたんぱく質に含まれています。
ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、レバーなどに多く含まれています。
ビタミンB12はレバーや魚介類に、葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。
また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)
 
 加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、気分のおちこみを軽減しやすくなります。
 
 ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
 
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
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