脳は「怠け者」
脳は「怠け者」
宇宙飛行士の筋肉は無重力状態で長く使わないために痩せて衰えてしまいますが、それと同じで、脳も使わないでいると機能が衰えていきます。
その結果起こるのが、廃用型認知症です。
筋肉は、まったく使わないでいると、1日に3%から5%ずつ低下していくといわれています。
お年寄りが1ヶ月も寝たきりの生活を送ると、ほとんどの方が歩けなくなるのも、それだけ筋肉が痩せて減ってしまうからです。
寝たきりになると、筋肉のほかにも、骨や関節、皮膚、さらには心臓や肺臓などの内臓機能も低下します。
ですから、寝たきりを防ぐには元気なうちに筋力づくりを心がけることがとても大切なのです。
脳も使わないでいると衰えていきます。
しかも、脳はもともとすぐに手を抜く「怠け者」なのです。
たとえば毎日の通勤で駅まで歩くとき、いつもどおりの慣れた道だと、ほとんど何も考えることなく、黙々と道を歩いていくでしょう。
そんなふうにいつもどおりのことをやっていると、脳は手を抜いて働こうとしません。
とくに退職したり、ある程度の年齢になってもう責任はないからと“ぼーっ”としていると「怠け者」の脳はこれ幸と働かずに休んでばかりいます。
老後は「のんびり暮らすぞ」と過ごしているうちに認知症を発症したという話をよく聞きますが、これには脳の怠け癖もけっこう影響していると思われます。
「病気のときには、安静にするのがよい」といわれます。
しかし、廃用型認知症に関していえば、むしろ逆です。
刺激のない安静状態が長く続くと、もっと悪化しやすいのです。
外科手術を受けた後、長らく安静にしているうちに廃用型認知症を発症したという例もあります。
手術後に安静にするのはもちろん必要ですが、脳にとっては長期の安静が必ずしもよいとはかぎりません。
【廃用型認知症】
脳も筋肉のように高齢になるにつれて使わないでいると衰えていきます。
ときには、それが認知症につながることもあるのです。
過去の統計を見ますと、平成8年は認知症の外来患者数が6.8万人でしたが、12年後の平成20年には、その約4.5倍の30.6万人に増えています。
このペースでいくと、平成32年には外来患者だけでも138万人近くになると予想されています。
「廃用型認知症」まで加えると、もっと深刻な事態になる可能性も考えられます。
「60歳からはじめる認知症にならない超簡単脳にいいこと より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を防ぐことができるのです。
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。
京都大学医学部老年科の亀山教授によると、健康な老人の脳に比較して、老人性認知症患者の脳では、含まれるビタミンB12が、半分どころか、1/4~1/6程度にまで、低下していたと報告しています。
ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。
ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
ビタミンB12は、レバーなどの動物性食品に多く含まれ、植物性食品にはほとんど含まれていませんが、例外的に味噌や納豆のような発酵食品に含まれます。
ビタミンB12は、水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、復元し、また、切れた部分があれば、修復作用を発揮します。
ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6や葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
ビタミンB12は、核酸とタンパク質の合成に関わり、脳や神経系との関わりが深く、また、ビタミンB6や葉酸とともに動脈硬化の原因となるホモシステインを減らす働きがあります。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、続けなければ効果が得られません。
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